復興投資名目勧誘:15億円超詐取か 顧客が告発検討
毎日新聞 2012年04月17日 02時30分(最終更新 04月17日 02時53分)
月に3回、各10%ずつの配当(月額30%)で、紹介料を中抜きされても月額18%の配当があるなどとし、1人で7000万円超を出資した顧客もいたという。リーダーの一人は毎日新聞の取材に、トータルで約15億円集まったと証言。だが、昨夏ごろから配当が滞るようになったという。
自ら出資し、知人を誘った関東地方の60代女性は「(自分が誘った客の)配当金を立て替えるため一銭も無くなるまではき出した。それでも払いきれず、今は毎日のように謝って回っている」と話した。関東地方の別の70代女性は「仮設住宅のくぎ一本、ベニヤ板一枚にでもなればという思いで出資したのに、(実態がないのなら)許せない」と憤った。
同支援会を巡っては既に民事訴訟に発展したケースもある。昨年7月に200万円を出資した東京都港区の70代の女性客は、自分を直接勧誘した60代の女性らに出資金の返還と慰謝料を求めて提訴。1審・東京地裁は今年3月、原告全面勝訴の判決を言い渡した。