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双葉町長 役場年度内に県内へ
6月20日 21時31分

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原発事故の影響で役場の機能を埼玉県に移している福島県双葉町の井戸川町長は、20日に開かれた町議会で、今年度中に役場を福島県内に戻す考えを初めて明らかにしました。

福島県双葉町は全域が原発事故の警戒区域に指定され、今も役場の機能を埼玉県加須市に置いています。
一方、町議会は復興に向けて、ほかの自治体と連携するため役場を福島県内に戻すことを町に求めていて、20日に開かれた定例町議会の一般質問で、議員が町の今後の方針をただしました。
これに対して井戸川克隆町長は「早急に役場機能を福島県内に戻したい。場所の選定などもあるが、年度内に機能を移したい」と述べ、今年度中に役場の機能を県内に戻す考えを初めて明らかにしました。そのうえで井戸川町長は、県内のどこに移転するかについては、町議会が行った住民アンケートの結果などに基づいて、今後、協議したいとして、具体的な場所は明言しませんでした。
双葉町役場を巡っては、ことし3月、町議会が県内に戻すよう求める決議を全会一致で可決したほか、福島県の佐藤知事も、県議会で県内に戻ることを望む発言をしています。
議会のあと双葉町の井戸川町長は「役場機能を福島県内に戻すことは多くの皆さんの要望なので、その要望に応えることも必要だ。移転先は年間の積算放射線量が1ミリシーベルト以下の場所が望ましい」と述べました。
また、役場機能の移転を協議している町議会の特別委員会の伊澤史朗委員長は「町長がはっきりと福島県内に戻すと答弁したことについては評価している。移転先は議会が最適だと判断したいわき市で検討してほしい」と述べました。

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