衆議院議員 馳浩のはせ日記

・平成24年6月19日(火曜日)

 5時13分起床。
 蒸し暑い。
 台風4号が迫っている。
 今晩、お通夜参列で金沢に帰る予定だったが、万が一、上京できなくなると困るので、とりやめる。
 中学〜高校の同級生のご長男が、急性心不全でお亡くなりになった。
 享年23歳。
 信じられない。
 息子の最期を看取るだなんて、耐えられない悲しみ。
 合掌。

 午前7時半には国会へ。
 梅雨空。

今朝の国会議事堂
国会対策委員会室前の庭
同じく国会正面前庭

 8時半より、文部科学委員会委員長室。
 著作権法修正案(違法ダウンロード罰則化)答弁打ち合わせ。
 議員提案の修正ゆえ、提案者が答弁する。
 自民党は、河村建夫、下村博文、はせ浩、松野博一。
 公明党は、池坊保子。
 みな、大臣・副大臣経験者であり、国会答弁は経験済み。
 よって、だれがだれの質問に答弁するかだけを割り振り。

 9時10分、国対正副。
 岸田委員長より、
 「会期延長をにらみ、終盤国会の運営を慎重に取り運ぶ。」と宣言あり。
 一番の関心ごとは、
 「本当に、民主党は3党合意を党議決定できるのか?」だ。
 一抹の不安。
 この修正協議というのは、成立前提。
 3党合意=衆参で成立という意味。
 にもかかわらず、与党民主党は、昨夜も、3時間も費やして、収束できず、混乱の極み。
 本当に、この人たちに政権政党という矜持はあるのか?
 「万が一」、民主党内合意が取れず、委員会採決できず、会期延長もせずとなったらば、どうなるか?
 野田政権は、死に体。
 座して死を待つ野田政権。
 当然、自民党はじめ野党各党は、衆議院で内閣不信任決議案を提出し、参議院では問責決議案を提出する。
 解散総選挙をしたくない小沢一派は、内閣不信任決議案を否決するだろう。
 しかし、参議院での問責決議案は、野党の圧倒的多数で賛成。
 可決する。
 国会の民意で否定された内閣=死に体内閣。
 野田さんは、そうなれば、間違いなく解散総選挙を選ぶ。
 投票日は7月22日・・・とまで、まことしやかにささやかれている。
 さて。

 10時、参議院文教科学委員会開会。
 著作権法改正案修正案のお経読み〜質疑。
 民主党の森ゆう子さんが、明確に修正案に反対を明言される。
 どうも、警察の捜査が示威的に行われる疑いが拭い去れない、別件捜査に使われる・・・とのご指摘。
 小沢一郎裁判や、石川秘書の検察取調べで、「違法な取り調べ」「過剰捜査」が行われた、だから、と疑ってやまない森さん。
 ・・・小沢さんを守りたい気持ちとか、村木厚子さんの証拠捏造事件とか、それはわかる。
 でも、著作権保護のための罰則化と、同じ次元で話さないでよ、と思った。
 罰則化後、親告罪となる。
 違法にアップロードされた著作物を、事実と知っていて、私的利用のためにダウンロードしたら、懲役2年以下、罰金200万円以下の罰則。
 起訴された場合にどういう捜査をするかは、そこは刑事政策の話。
 立法府がどこまで踏み込んでよいのかといえば、例示はできても具体的には言えない。
 「繰り返し、広範囲で、知っていたという事実がメールのやり取りで明確な場合とか・・・」と、答弁せざるを得ない。
 「平成21年の著作権法のころから、違法に配信された著作物であることを、知っていてダウンロードした行為は違法であると明確にしていた。むしろ、罰則化は遅すぎた。」と、答弁申し上げる。
 違法は違法。

 今回の修正案でも、
 「著作権や著作隣接権を守るべき!」
 「罰則ありきではない。国や地方自治体による啓発、青少年への教育、事業者による防止措置、運用上の配慮、施行1年後の見直し規定を入れており、罰則化が目的ではないことは明らか。」と、申し上げるも、森さんは聞く耳持たず。
 見解の違い。
 民主党内のご意見も受け入れて今回の修正案を取りまとめたのであり、よっぽどそのことを申し上げようかと思ったが、聞く耳を持たない人には、これ以上何を言っても、という状況。
 明日の採決で、どういう投票行動をされるか、だ。

 お昼に、参議院議員食堂へ。
 公明党の池坊保子代議士、松あきら参議院議員とお昼ご飯。
 松さんに、オムハヤシエビフライをご馳走していただく。
 感謝!
 衆議院の食堂より、美味しい。

 13時、本会議。
 上がり法案処理。

 終了後、文部科学委員会 理事懇談会。
 劇場法の日程協議。
 明日の定例日、趣旨説明〜質疑〜採決の一気通貫。
 決定。
 古典の日法案については、仕切り直し。

 14時より16時まで、青少年対策特別委員会、所信質疑。

 16時過ぎより、18時まで、健康センターへ。
 昨日はジョギングだったので、今日はウェイトトレーニングをみっちり。

衆議院第二議員会館前
雨の国会議事堂

 18時過ぎ、台風が迫る中を、揺れる首都高速を走り、自宅へ。
 こういう日は早く帰るに限る。
 ところが、帰宅途中で塾に向かうおりんさんを発見。
 暴風雨に傘が吹き飛んでいきそうだった。
 「乗せてってあげるよ!」と、声をかけると、
 「やった、あと2分しかなかったんだ!」と言いながら、うれしそうに助手席に乗ってくるのであった。
 塾に送り届けてから、自宅に戻り、そんでもって、帰りも塾に迎えに行くのであった。

 晩ごはんは、豚カツ弁当と、鳥の唐揚げ!
 抜群においしい。
 そうこうするうちにテレビを見ていると、ああ、まだ民主党内の党内協議をやっている。
 17時半からはじめて、4時間以上経過して、まだ紛糾している。
 この政党に物事をまとめようという文化はないようだ。
 残念・・・・


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