台風4号は東北の東海上に 警戒続く6月20日 3時40分
台風4号は東北の東の海上に出て北東へ進んでいます。
東北の太平洋側では各地で満潮時刻を迎え、気象庁は高潮などに厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、台風4号は午前3時には福島県の東海上に出て、いわき市の南東40キロ付近を1時間に65キロの速さで北東へ進んでいるものとみられます。
中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心の南東側190キロ以内と北西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
関東と東北南部が台風の暴風域に入っています。
東北の太平洋沿岸では、各地で満潮時刻を迎え、高潮のおそれがあります。
各地の満潮時刻は▽岩手県大船渡港が午前2時49分▽宮城県の石巻市鮎川が午前2時58分▽仙台市の仙台新港が午前3時3分▽福島県の相馬港が午前3時9分▽福島県いわき市の小名浜港が午前3時20分などとなっています。
また、台風を取り巻く雨雲の影響で、東北南部を中心に雨が強まっていて、午前3時までの1時間には▽宮城県丸森町で41.5ミリ▽石巻市雄勝で41ミリの激しい雨を観測しました。
これまでの雨で、奈良県、山梨県、茨城県、福島県、宮城県、山形県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があるほか、茨城県では川が増水して洪水の危険性も高くなっている地域があります。
また、東北各地で風が強まり、午前2時半ごろには宮城県石巻市で32.9メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風はこのまま東北の東海上を北上する見込みで、東北の太平洋側では20日昼前にかけて雷や突風を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
また、朝にかけての最大風速は関東や北陸、それに東北の陸上で20メートルから25メートルと予想され、最大瞬間風速は陸上の広い範囲で35メートルになるおそれがあります。
近畿から東北にかけての太平洋沿岸を中心に大しけの状態が続く見込みです。
気象庁は、高潮や土砂災害、低い土地の浸水それに川の増水などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
|
[関連リンク] |
|