開場後間もなくの劇場内の様子。2階正面中央のお大尽席は前に遮るものがなくとても観やすいまさに特等席。 |
錦織の座椅子と脇息、いかにも座りごこちのよさそうなふかふかの座布団が用意されたお大尽席。 |
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平成中村座のお茶子さんが着ている、茶色の揃いの作務衣はいつも変わらないが、衿は演目に因んだ色にするなどの工夫も施している。首から提げた木の名札は、毎回、開催地の業者さんに発注。そして、左の写真、髪を飾るお茶子さんお揃いの組紐は、中村座の定式幕を表現。ひもの中に「黒」が入っていないのは、「黒」は髪の毛の色だから。数々のこだわりはそのまま細やかなおもてなしの心に通じる。「もちろん、俳優さんに掛けたい言葉だとは思いますが、芝居が終わってからお客様は真っ先に私たちに『よかったわあ』と声を掛けてくださいます。サービスを提供する者として、こんな光栄で嬉しいことはありません」 ≪木村計美さん(写真)談≫ |