関西電力は20日、再起動に向けて準備中の大飯原発3号機で19日夜、発電機用冷却水をためるタンクの水位低下を示す警報が鳴ったと発表した。同社は、水漏れなどはなく、作業工程への影響もないとした上で、国や地元自治体への通報はすぐに行ったとしているが、公表は10時間以上たった20日朝になってからだった。
関西電と経済産業省原子力安全・保安院によると、19日午後9時50分ごろ、タンクの水位が基準より10センチ以上低下したとの警報が鳴った。配管にわずかなにじみが見つかったほかに水漏れはなく、タンク内の実際の水位も基準以内だったことから、同社は水面の一時的変動で警報が鳴ったとみて、念のためタンクに水を補給する方針。
[時事通信社]