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5月12~13日、スイスのジュネーブで「放射能防護に関する科学者と市民フォーラム」が 開催されました。
主催者、開催の趣旨、講師などに関する情報は、
こちらのページへ。

ベラルーシでは、子供が低線量被曝に晒されることによって深刻な人口減少に見舞われている

放射能防護に関する科学者と市民フォーラム」は、5つのセッションに分かれており、セッション3~5が、専門家による講演会。

ガリーナ・バンダジェフスカヤ博士(ベラルーシ)
ユーリー・バンダジェフスキー博士(ベラルーシ)
クリス·バスビー博士(イギリス)
ウラディーミル・ バベンコ氏など多士済々です。

私たちは、放射能汚染列島に、このまま住み続けていいのか、もっとも気になるのが低線量被曝です。

当然、考えるまでもなく「住み続けてはいけない」が答えです。
しかし、大部分の日本人は、なんとか追加内部被曝しないように気をつけながら、このまま住み続けようと考えています。

少子高齢化を防ぎ、将来、国を支えてくれるのは、今の子供たちです。
現政府、特に野田政権は、間違いなく子供たちを見殺しにするようなことばかりやり続けています。

まさに原発依存の完全に狂ったサイコパス(欧米のブロガーたちは、そのように書いている)たちが政権の中枢にいて、政治をやっているのです。
元気な子供がいない未来では、彼らが口癖に言う経済復興も夢の夢でしょうに。まったく、矛盾した話です。

この状況を打開するには、大人たちが知識を身に付けるほかありません。

大人たちは、このまま自分の土地に住み続けたい。
それが、エゴでないか、この機会に自問自答してみましょう。

第一回目は、ガリーナ・バンダジェフスカヤ博士です。
彼女は、ベラルーシの小児科医でユーリー・バンダジェフスキー博士の夫人でもあります。

ベラルーシの子供の先天性心臓奇形、心臓伝導障害、白内障などについて報告しています。
2012年5月12日、スイスのジュネーブでの講演です。
以下、重要部分だけ。

医師Bandazhevskaya #放射能 奇形、心臓病多発 #福島 とチェルノブイリ12May12


(ここからガリーナ・バンダジェフスカヤ博士の講演)

牛乳、牛肉、ベリー類などですね。

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現在、ベラルーシでは、人口動態的に壊滅的な影響を被っています。
子供の人口が減っています。

2011年の初めには、173万7400人しか子供がいない状態です。
これは18歳の子供を含めた数です。スライドをご覧ください。

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2003年以降、少しだけ増加したのがご覧になれるかと思います。(下)

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しかし、死亡率は非常に高く、ですから人口は増えていないわけです。

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人口動態的に、非常に危険な状態にあります。
2003年以降、増えていないということがわかっているからです。

私は小児科医です。

小児科医としましては、汚染地域、非汚染地域を問わず、子供を診ています。

2009年の公式のデータを参考にしながら、申し上げたいと思います。

まず、第一の集団は子供です。

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健康に関する公式データを見てみると分かるのは、子供の健康が非常に悪化しているんです。
2007年から2009年の間に、慢性疾患を患う子供の数が増えています。

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そして、2009年には、健康な子供が減っています。

健康な子供が減る一方で、慢性疾患の子供が増えているわけです。

このグラフは、健康省の公式データが示されています。

子供が、2009年から2010年の間で、初めて病気にかかる年齢というのを見ますと、子供の病気が年々、増えているということがわかります。

2010年には、次のようなデターがあります。

特定のグループの…ベラルーシの二つの地域、ゴメリとモギリョフの子供の健康状態を調査しました。

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非常にたくさんの病気、たとえば…  他の地域に比べて、はるかに多くの病気がみつかっているということが分かりました。

1993年には、WHOによって、放射能による病気の上昇が研究されるようになりました。

ベラルーシの総人口、子供、成人を問わず全人口をみましても、病気が2008年から2010年で大きく増えたということがわかります。

1989年から2006年の間で、コメリ州で特に甲状腺ガンが増えています。

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この疾病は、ベラルーシの他の地域における都市部、農村部を問わず、人口の間で疾病が増加しています。

世界的に見ると、このようなガンの症例が増えていますけれども、このベラルーシの状況を他の旧ソ連諸国と比較してみることが有効だと思います。

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もっとも症例が多かったのが、ベラルーシです。

他の国々の数字も見られます。

そして、他の旧ソ連諸国では、下がってきています。

WHOによりますと、25年間の間に、このチェルノブイリ関連の他の疾病が増えている、ということです。

科学は、何かが起こっているということは分かりますが、子供たちが、たとえば動脈高血圧といった他のさまざまな要因が重なって、肥満ですとか、喫煙による健康被害、運動不足とか、伝統的に昔から言われてる要因が重なって、発症率が高まっている、というのも確かにそうなんですが、それだけではありません。

非常に深刻な問題というのは、ベラルーシのほかの集団を見ましても、子供に深刻な影響が見られます。

たとえば循環器系が、チェルノブイリの影響で子供の健康に悪影響を及ばしています。
それが毎年増えています。

心臓疾患を患う子供の数も増えています。

このスライドでは、新生児の心臓病について述べています。

たとえば、先天性心臓奇形、これがすべての出生児のうち30%を占めています。
軽度のものから重度のものまで、先天性心臓奇形には、さまざまな病気がありますけれども、毎年、ベラルーシで生まれる90万人子供のうち、800人が先天性心臓疾患を持って生まれてきます。

これは、汚染が新生児の心臓の発達にどのような影響を及ぼすかということについて、公式にまったく議論されていないのです。

これは、私が現在、勤務しておりますクリニックからのデータです。
これには、先天性心臓奇形、不整脈、(心臓)伝導障害などのデータがあります。

循環器、心臓がダメージを受けています。
たとえば、不整脈や伝導障害が新生児で起こっています。

そして、1995年から1996年には、健康な学童(小学児童)を診察した結果、心臓外科医の治療を必要とする疾患がたくさん見つかりました。

しかし、それから10年が経ちました。
ゴメリなどでの調査が行われてから10年が経っていますが、子供の不整脈が、さらに深刻な疾病につながっています。

心臓外科医は、たとえば、5歳、6歳、7歳の子供たちが、すでに不整脈を患っているということを目撃しているわけです。

私が、ここでもう一つ申し上げておきたいのは、目の問題です。目の病気です。子供の目の病気です。

たとえば、白内障が子供のうちから発症しています。

こんな病気は、高齢者しか起こってはいけない問題なんです。
子供では、起こってはいけないはずの病気が起こっているのです。

そして、ここから三つの結論を引き出すことができると思います。

ひとつは、ベラルーシの子供の健康は、チェルノブイリの後で悪化したということを認めなければならない。
そして、循環器系、腫瘍、先天性異常、出産異常、目と関連する器官の疾病がチェルノブイリの影響を受けた子供の間で増えているということが大きな問題である。

そして、非常に重要なことは、この具体的な対策が講じられるべきだということ。
政府のさまざまな、たとえば健康省のさまざまな部局が協力して、具体的な対策を取る。そうすることによって、放射線防護の専門家が最適な助言を行い、科学者は予防策と治療法を研究し導入することができるからでしよう。

プレゼンテーションの終わりに、私が祈りのような言葉で締めくくりたいと思います。



(ここで終り)

カメラ担当、通訳も良くないので、動画をそのまま観ると、分かりにくく非常にストレスが溜まります。

ガリーナ・バンダジェフスカヤ博士のこの講演では、二つのことを教えてくれています。

ひとつは、甲状腺ガンが突出して多いゴメリ州、モギリョフ州の子供は、5歳、6歳、7歳くらいから不整脈が顕著にあらわれる、ということ。
心臓や循環器系の疾患の前兆として不整脈が出るということです。

もうひとつは、子供のうちから白内障にかかる症例が多い、ということ。

これは、チェルノブイリ事故から25年経った現実の一端を垣間見たに過ぎません。

これが何を意味するかです。

低線量といえども、長い間、汚染された環境に住んでいると、特に子供にさまざまな健康障害が出てくる、ということを教えてくれています。

そして、5歳、6歳、7歳で心臓病や白内障を発症する子供の親が、やはり同じように5歳とか10歳のときに、チェルノブイリ事故に遭遇して被曝した、ということです。




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