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　ＷＮＣのＴＡＪＩＲＩが第二のマイバッハ谷口の登場を大歓迎した。

　ＷＮＣは２２日の東京・新宿フェイス大会で旗揚げ第４戦を迎える。ＴＡＪＩＲＩは、旗揚げ戦乱入がきっかけで大原はじめと一騎打ちする暴走仮面男に触れ「結局、いい匂いがしたと思うんですよ。乱入した後、『俺、やっちまった…』って感があの背中から漂ってた。悩みでもあったんじゃないですかね。同じような選手はどんどん来てほしい」と異例の呼びかけをした。

　本来、レスラーの乱入行為は道場破りと一緒。団体にとっては決して許されるべきではないだろう。だが、ＴＡＪＩＲＩは今後、門戸を閉ざすことなく、招かざる者の来場を心待ちにしていく方針だ。マイバッハのケースでは、最終的にＴＡＪＩＲＩとノア丸藤正道の初会談という良縁ももたらしただけに、災い転じて福となす結果となったことも後押しする。

　ただし、乱入計画者には一つだけ条件がある。ＴＡＪＩＲＩは「お客さんがア然として、こんな壊し方は見たことないっていうひでぇ壊し方を望みますね」とクギを刺した。中途半端は厳禁。やるなら徹底的に暴走し、観客を満足させろというわけだ。

　何事にもプロとしてのこだわりを貫くＴＡＪＩＲＩらしい表明だが、これでＷＮＣはうっ憤の溜まったレスラーの駆け込み寺となることは確実。新宿大会に〝マイバッハ二世〟は現れるのか、注目だ。