福岡市議会:自民市議団、政調費で党務出張
2012年06月14日
福岡市議会の自民党市議団に所属する18人が昨年11月、静岡市内であった同党政令指定都市議会議員連盟総会などに出席し、出張費約156万円を政務調査費から支出したことが14日、同市議団への取材で分かった。
自民党市議団の稲員(いなかず)大三郎会長は「党の勉強会もあるので研修目的で支出した。問題がなかったか調べて今後の対応を決めたい」としている。
市議団によると、稲員会長ら18人は昨年11月4日に静岡市であった同議連の総会や勉強会に出席。静岡市や奈良市で観光政策などについて視察し5日に福岡に戻った。
このうち6人は静岡市で3日にあった党主催の勉強会にも出席したという。出張に要した航空機代や宿泊費など総額約156万円は「研修目的」として政務調査費から支払った。
同議連は、政令市の市議らが党勢拡大や選挙対策強化などを目的に活動しており、議員活動に必要な専門知識を得るため研修会なども開催している。
市議会事務局は「政党の総会と勉強会の両方に出席したのなら、政調費が認められるかはグレーゾーン。市議団からの説明報告を待ちたい」としている。【関東晋慈】