コミュニティ自主防災


パークタウン茅ヶ崎のコミュニティ自主防災 防災計画・備蓄計画



第六章 防災計画・原子力対策編

6−1発生の可能性

 当地で心配な原子力施設は、静岡県御前崎の西側に立地する浜岡原子力発電所(中部電力)です。

 それは東海地震の震源域(神奈川県の資料では震源域内に入る。静岡県の資料では震源域のすぐ近くと異なる。)にあり、原子炉の設計基準が耐震性の低い値で建設されているからです。

 東海地震の震源域は最大加速度700gal以上としています。
兵庫県南部地震は台地で同833gal、ノースリッジでは台地で1,550gal。

 浜岡の原子炉は、耐震性が
   1・2号炉の最大加速度 450gal
   3・4号炉の最大加速度 600gal
と東海地震に耐えうるかが心配な値で建設されています。

 またその立地が砂丘上にあり、周辺地域では活断層が近くにあるとして反対運動も続いています。

 旧科学技術庁では、大丈夫としていますが、2000年7月21日茨城県沖地震(M6.1)で震度3〜4と低かった地点の福島第一原発6号機(双葉町)の配管破断等の事故が発生していて、そう安心とも言い難い状況があります。

 従って、用心にこした事はありません。なお、現在第五号原子炉の建設に着手しています。

6−2被害の予測

 地震発生時に急に原子炉を止めることは困難で、地震予知がされた場合以外は放射能もれの可能性が高い。

 偏西風の場合が多く、茅ヶ崎は風下の位置にあります。
 また、チェルノブイリ事故の時、旧ソ連が設定した避難圏域150Km圏には神奈川県全域と愛知県の大部分と三重県の一部が入ります。

6−3本地区での対策

 偏西風にのって放射能が飛んで来る場合は、とにかく150Km圏以上に脱出することしかない。

 東海地震の直接被害は、茅ヶ崎ではたいしたことがないので、情報はテレビやインターネット等で確認できる。しかしながら、震源が浜岡付近の時は、監視モニター等の情報は途切れてしまい、上空偵察等による政府判断を待つことになる。但し、この政府判断が震災による原発破壊という初体験のことでもあり、早急に出されるという見通しはない

 従って、パソコン等で情報確認して疑わしいと判断した場合は、個人的にそれぞれが判断されて逃げるのが良い。放射能の汚染スピードは、早く政府判断の遅れは致命的になる可能性もある。

 その場合は、JRが運転中であれば、東または北へ逃げる
 または、車に乗れるだけ乗ってともかく逃げる
 建物は窓やカーテンを閉める。通風口もガムテープで出来たら目張りする。

 大爆発を伴わない限りは、人体以外の建物などの被爆量は比較的少ないと予測され、長期の避難とはならないものと推定される。

 東海村被爆事故の時、「逃げずに家の中で避難」と初期対応したのは過ちであったという良い教訓がある。
 また、「ヨウ素を飲む」のは、避難後のことである。

 そのためには、車はいつも満タンに。現金と銀行カードもすぐ持ち出せるようにしておく。

 北は長野県の諏訪より先、北東は関東平野は300Kmは離れないと安全とは言い難く、北茨城市(茨城県)より先の東北地方が安全となる。

 政府判断が早急に下された場合には、集団での組織的避難となる。
 災害弱者や要援護者の対策は、医療機関とのからみ等の調整をしながら搬送計画等を作成する必要がある。(その為には、避難の判断を組織的に決定できるかを含めて今後の重要課題として、次年度以降で検討する) 避難時の防犯対策は、初期発生する可能性への対応に留める。

(参考)(財)静岡県環境放射線監視センター  http://www.hoshasen.pref.shizuoka.jp/

 浜岡原発周辺の放射線量と風向・風速が24時間監視されており、インターネットで見れます。

 現在の放射線量が、地図に数字で表示されます。放射線量の単位が、
  ナノ(10の−9乗)  グレイの場合は、黒で表示
  マイクロ(10の−6乗)グレイの場合は、で表示
  ミリ(10の−9乗)  グレイの場合は、で表示
 浜岡の通常の(自然)放射線量は、60〜140ナノグレイ/時間ですから、またはの表示なら放射線漏れです。

 ただし東海地震発生時には全国からアクセスが集中し、回線およびサーバー処理機能に輻輳状態(携帯電話が使えなくなるのと同じ原理)が発生するため、事実上緊急時には使えないと考えてください。


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