シートにボタンを作る。

ワークシート上の空いている所にマクロ起動用の「ボタン」を貼り付けておいて、そのボタンをクリックすることで、マクロを起動させます。

ワークシート上で使用できるボタンは2種類あります。どちらもツールバーメニュー(「表示」の「ツールバー」)にあるので確認して下さい。
シートの起動ボタンを作る

この「コントロールツールボックス(@)」と「フォーム(A)」の2つともフォーム形式の貼り付け部品のツールボックスですが、「コントロールツールボックス(@)」はVBEで扱う「ユーザーフォーム」のもの、一方、「フォーム(A)」はExcel95以前からある「ダイアログ」のものです。
「フォーム(A)」の方が「古い」のですが、「コントロールツールボックス(@)」はOffice共通、「フォーム(A)」はExcel専用という違いがあります。
「ボタン」は2種類ある。
このように「起動ボタン」という意味ではどちらでも機能しますが、起動方法(記述方法)に違いがあります。

コントロールツールボックスの「コマンドボタン」は、ボタンをクリックしたというイベント記述でマクロを起動します。
コマンドボタンのイベント記述
この記述は、貼り付けたコマンドボタンをダブルクリックすれば、空のプロシージャが作成されるので中身やコメントを加えれば完了です。コントロールツールボックスの「コマンドボタン」はデフォルトで「Lockedプロパティ」がTrueなのでシート保護と同時にロックされてクリックできなくなります。以下のように解除して下さい。
デザインモードの選択
コントロールツールボックスかVBEの「デザインモード」をクリックし凹んだ状態にします。次にシートが非保護状態で「コマンドボタン」を右クリックし「プロパティ」を選択します。
コマンドボタンのプロパティシート
表示されたら、「Locked」の項目の「True」をクリックし、「False」に変更します。
(マクロ上の記述でも変更できます。)

一方フォームの「ボタン」は貼り付けた段階で起動するマクロを指定できます。

貼り付け時点でマクロが完成していない場合は、後からでも「ボタン」を右クリックして「マクロの登録」を選択すれば登録できます。

もう一つは、起動時の動作です。
シートを保護した時の状態
(画像をクリックすると実際にExcel上で動作が確認できます)
このようにコントロールツールボックスの「コマンドボタン」はマウスカーソルが「矢印」のままですが、フォームの「ボタン」では「指」に変わります。違いはこの位です。
Locked」や「Enabled」プロパティをコントロールするなら、コントロールツールボックスの「コマンドボタン」が良いでしょう。ですが簡単に「ボタン」を作成したいのであれば、フォームの「ボタン」が良いと言えるでしょう。