国会内で脱原発集会 菅前首相「国の方向にしていきたい」と強調
国会議員や文化人らによる脱原発社会を実現するための集会が、12日、国会内で開かれ、出席した菅前首相は「最も安全な原発は、原発に依存しないこと」と強調した。
菅前首相は「最も安全な原発というのは、原発に依存しないことで、脱原発に向かうべきだ」、「この1年の間に、脱原発という方向を国の方向として確定する。そのことに向けて頑張らなければならない」などと述べた。
この会合は、脱原発に向けて1,000万人の署名を集めることを目標にしており、12日、およそ750万人の署名が集まったことが報告された。
集会に出席した菅前首相は、原発の安全神話に立っていた自らの反省をふまえ、「政治家は、逆に一番敏感のようで、一番鈍感な存在」と述べたうえで、「集めた署名をしっかり受け取らなくてはならないという思いからここに来た。この1年が勝負だ。脱原発を国の方向としていきたい」と強調した。
集会には、国会議員を含めおよそ200人が出席し、出席者からは「大飯原発の再稼動を止めないといけない」との声も上がった。