「WBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦」(20日、ボディメーカーコロシアム)
日本初の統一世界王者に新たな称号が与えられる。WBC王者・井岡一翔(井岡)とWBA王者・八重樫東(大橋)の両陣営が参加しての調印式が18日、大阪市内のヤマダ電機で行われ、WBAの立会人アラン・キム氏が、勝者が日本初のWBA同スーパー世界王者に認定されることを明言した。また、同時に行われたルールミーティングでは、両団体の折衷ルールで行われることが確認された。
「勝者はスーパー王者になるのか」との問いに、キム氏は「イエス」と答えた。スーパー王座はWBAが01年に導入したもので、過去にはロイ・ジョーンズ・ジュニア、オスカー・デ・ラ・ホーヤらの歴史的ボクサーが認定されている。他団体の王座保持、10連続防衛などに成功した正規王者を格上げして認定するため、一翔と八重樫のどちらが勝っても日本初のスーパー王者となり、歴史的ボクサーたちと肩を並べることになる。
この話を聞いた一翔は「うれしいし、結果を残せばいろいろ付いてくるんですね」と、もう一つの名誉が加わることを前向きに捉えた。調印式では八重樫とカード発表以来2カ月ぶりの対面。今までのような挑発的な言動は控え「さらに強くなった自分をお見せして、勝つという結果を残したい。KOは狙ってできるものではないので、KOにとらわれず自分のボクシングをやりたいが、ハッキリ白黒をつけるためには必要なので狙いたい」と、静かに闘志を燃やした。
一方の八重樫は「落ち着いています。盛り上げてくれるのは分かりますが、試合までの過程は同じなので」と自然体を強調。「結果がすべて。KOは流れの中で狙えれば狙うが、どちらかといえば狙わない」と、慎重姿勢だった。
相手のウイークポイントについて井岡会長は「ない。全力でやるだけ」と話し大橋会長は「3カ月、研究に研究を重ねたが欠点はありませんでした」と、冗談交じりにけむに巻いた。
日本初の称号を手にする歴史的一戦へ、両雄はきょう計量に臨む。
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