ムバラク前大統領が「臨床死」と国営通信伝える、治安筋は否定

2012年 06月 20日 07:33 JST
 
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[カイロ 19日 ロイター] エジプトの国営中東通信(MENA)は19日、ムバラク前大統領(84)が搬送先の病院で臨床死を宣告されたと伝えた。一方、2人の治安筋はこれを否定し、前大統領は意識がない状態で、人工呼吸器を装着していると述べた。

MENAは医療関係筋の話として、ムバラク氏が同日夜に軍事病院に搬送された後、死亡宣告を受けたと報道。自動体外式除細動器(AED)で蘇生措置が取られたが、反応はなかったと伝えた。

これに対し、軍事筋はロイターに対し、「ムバラク氏は完全に意識がない状態で、人工呼吸器を使用している」とコメント。また、別の治安筋も「臨床死と言うには時期尚早だ」と語った。

ムバラク氏は今月2日、反政府デモ参加者の殺害を命じた罪などで終身刑を言い渡されていた。

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6月19日、エジプトの国営中東通信は、ムバラク前大統領(写真)が搬送先の病院で臨床死を宣告されたと伝えた。一方、2人の治安筋はこれを否定し、前大統領は意識がない状態で、人工呼吸器を装着していると述べた。写真はカイロで昨年2月撮影(2012年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh)
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