野田首相:プーチン大統領と柔道着贈り合い
毎日新聞 2012年06月19日 17時40分(最終更新 06月19日 20時20分)
【ロスカボス(メキシコ)野口武則】野田佳彦首相とロシアのプーチン大統領は18日(日本時間19日)の首脳会談に合わせ、ロンドン五輪で自国代表の柔道選手が着る柔道着などを贈り合った。
柔道二段の首相は会談の冒頭、「柔道を愛好する同好の士として、お会いできて大変うれしい」と語り、記念として日本の五輪代表の柔道着と、講道館柔道の創始者で「柔道の父」とされる故嘉納治五郎(かのう・じごろう)氏の写真を贈ることを伝えた。
プーチン氏は大統領として00年9月に来日した際も、スケジュールの合間を縫って講道館で練習に参加するなど、熱心な柔道家で知られる。大統領は首相のプレゼントに日本語で「ありがとう」と応じ、ロシアの柔道着の贈呈を伝えた。
首相は初顔合わせとなる今回の会談で、共通の趣味を持ち出すことで個人的な信頼関係の構築を目指した。同行筋は会談後「打ち解けた雰囲気で個人的関係を築く一歩となる会談だった」と語った。