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<一体改革>民主、議論打ち切り 前原氏「一任取り付け」

毎日新聞 6月19日(火)22時40分配信

<一体改革>民主、議論打ち切り 前原氏「一任取り付け」
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民主党政策調査会合同会議に臨む前原誠司政調会長=東京・永田町の民主党本部で2012年6月19日、代表撮影

 消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連法案を巡り、民主党は19日夜、一体改革調査会と税制調査会などの合同会議を党本部で開き、自民、公明両党との修正合意について前原誠司政調会長が「一任」を取り付けたと宣言して議論を打ち切った。政府・民主党は20日に三役会議を開いて修正合意の了承を確認し、21日の衆院採決を目指す方針。小沢一郎元代表のグループを中心とした反対派は一任を認めず、採決では集団で造反する構えで、民主党内の対立は分裂含みで激しさを増している。

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 野田佳彦首相は20日早朝にメキシコから帰国し、党分裂の回避を重視する民主党の輿石東幹事長ら執行部と法案採決へ向けた詰めの協議を行う。同日中にも両院議員懇談会を開き、自ら修正合意への理解を求めることで、採決での造反を最小限に抑えたい考えだ。

 民主党内の反対派が採決の先送りを求めているのに対し、自民、公明両党は21日採決を要求。通常国会は21日の会期末を前に緊迫の度合いを強めている。民主党執行部は20日に与野党国対委員長会談を開いて会期の延長を提案する方針。一体改革関連法案の参院審議時間を確保するほか、衆院選挙制度改革関連法案や、赤字国債発行に必要な特例公債法案などの重要法案を処理するため、8月末まで70日程度延長する方向で調整している。

 合同会議には約200人の所属議員が出席した。小沢グループからは「自民党は『マニフェストの撤回だ』と言っている」(辻恵衆院議員)と修正合意を否定したり、「3党合意で法案が修正されたのだから(条文ごとの)逐条審査をやるべきだ」(木村剛司衆院議員)と了承手続きの引き延ばしを図ったりする発言が相次いだ。

 中間派からは正式な議決機関「両院議員総会」の開催を要求する声が相次ぎ、議論は紛糾。休憩を挟んで4時間以上に及んだところで前原氏が「全員が賛成なら了承だが、異論もあるので私に一任いただき、政府・民主三役会議に上げたい。今日はこれで一任をいただきたい」と宣言。怒号と拍手が交錯する中、会議は打ち切られた。

 反対派は「あまりにも乱暴だ。執行部による独裁だ」(森ゆうこ参院議員)、「民主党の原点、根幹が完全になくなった。民主党の終わりだ」(東祥三衆院議員)などと反発。前原氏は会議後、政調役員会を開催して党としての了承を取り付けたと強調。その後、議員会館で行った記者会見では「賛否両論あったと政府・民主三役会議に上げて、最終決定したい」と語った。

 小沢元代表は造反する場合の数を確保するためグループの結束を図る一方、19日夜には東京都内のホテルで鳩山由紀夫元首相と会談し「党を割らない方法はまだある」と党分裂を回避する道を探る考えを示した。元代表は野田首相を「菅(直人前首相)さんと比べるとかなりのものだ」と評価もしたという。小沢元代表に近い一川保夫参院幹事長は記者会見で「党議拘束をかける必要はないと思っている」と語り、造反者を処分しないよう求める考えを示した。【青木純、光田宗義】

最終更新:6月20日(水)1時2分

毎日新聞

 

前原誠司

前原誠司(まえはらせいじ)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 京都府2区 民主党
プロフィール:
1962年4月30日生 初当選/1993年 当選回数/6回

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