ビル管理会社「東京メンテナンス」の未公開株を巡る詐欺事件で福岡県警などの合同捜査本部は１９日、上場見込みがない未公開株を販売して約５６０万円をだまし取ったとして浜松市南区安松町、元同社社長、亀井正行容疑者（７３）ら７人を詐欺容疑で再逮捕した。また、新たに長野県佐久市塚原、元営業員、田中克枝容疑者（３９）を同容疑で逮捕した。

　８人の逮捕容疑は、０９年１月〜１０年３月、福岡県の無職女性（８４）ら計５人に「上場すれば１株（約３５万円）が数百万になる」とうそをつき、自社の未公開株を計５５５万円で販売して現金をだまし取ったとしている。

　亀井容疑者は「株の販売は知らない。指示もしていない」、田中容疑者は「だますつもりなら声はかけなかった」とそれぞれ逮捕容疑を否認しているという。【山本太一】