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福島で販売目的の漁の再開決定
6月18日 18時20分

福島県内の漁協の組合長会議が18日、いわき市で開かれ、放射性物質の検査の結果、ミズタコなど3種類の魚介類の安全性が確認できたとして、今週中にも試験的な販売を目的にした漁を再開することを決めました。

18日の会議は、今月14日に福島県相馬市の沖合で行われた検査のための漁を受けて開かれ、県内6つの漁協の組合長や関係者50人余りが出席しました。
会議では14日の漁で採れた「ミズダコ」と「ヤナギダコ」それに「シライトマキバイ」というツブ貝の一種の3種類について、すべての検体で放射性物質が検出されなかったことが報告されました。
このため、出席した組合長らは、放射性物質の検査体制が整い安全性も確認できたとして、この3種類の魚介類に限り、原発事故以来1年3か月ぶりに相馬市沖で試験的な販売を目的とした漁を再開することを決めました。
漁を行う相馬双葉漁協では台風4号の影響を避けて、今月22日からの漁を検討しているということです。
相馬双葉漁協の南部房幸組合長は「再開を待ち望んでいる我々の第一歩だ。消費者が安心できる魚を提供できると確信している」と話していました。
また、福島県漁連の野崎哲会長は「試験的な操業で採算がとれるようなものではないが、着実な一歩で粛々と計画を進めていきたい」と話しています。

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