日刊ランキング一位!?感謝感激ありがとうございます!
処女作ですから、駄目出しもどんどんください!
戦闘シーン、今回少し入ってます!
うむ、戦闘シーン苦手だなあ・・・。
今後の表現力の上達に期待してください!(笑)
ながーい前座とようやく試合
専用機まだかなー。
そう思ってしまうのも当然。
俺は今日本の量産型である打鉄を使って練習するか、模索している状態なのだ。
横にいる馬鹿には置いていかれる可能性も考えている。
「はぁ、専用機届かないかなー」
「え?織も?」
「なッ!?一夏さんだけじゃなく貴方にも専用機がくるのですの!?」
「ああーアイス食べたい!!」
「無視!!?」
ふむ、皆さんこんにちは。
織斑織です。
あれから一夏に専用機くる!などという話が千冬の姉貴から皆にされ、今のでかい声で俺の専用機もバレちゃった。
心の声を呟いちまった。
ビックリさせてやりたかったのに。
うわあ、なんて適当な説明。
「ところで、専用機持ちって凄いことなのか?織」
「お前の家の横の人のさらに横の人のおじいさんが鼻からうどんを食べるくらい凄いことだぞ!」
「意味わからねえ!凄いのか凄くないのかどっちだ!?」
「NONO!それ以上説明したら、俺の頭がゲシュタルト崩壊おこす」
「どんな軟弱な頭なんだよ!?」
「専用機のことを聞いて安心しましたわ!まあ、そうでなくては勝負にすらなりませんものね~」
ふむ、コイツはデレるまで無視しようと思ったが・・・。
今敵対してるのに絡んでくるとはすげえよ。
余裕のあらわれかな?
よし、ここは・・・。
「俺の圧勝でな(ドヤァ」
「なッ!?それはありえませんわ!貴方も、今まで私が倒してきた者のようにすぐ倒してさしあげますわよ?」
「どうして敵に説明したがるの!?何だコレ?どいつもこいつもツンデレしかいねーーー!」
「つ、ツンデレ!?で、専用機というのは(くどくどくど」
「ど、どうしたんだよ?織」
「いやさ?ヤンデレよりはマシだよ?でも結局コイツもツンデレじゃん!」
「ど、どういうことだよ?」
「一夏死ね!ってことだと思うよ」
そこで、セシリアの一人言は終わった。
「世界にわずか467機?少ないな」
「だからこの人はエリンギ中のエリンギとうるさいんだろうよ」
「ISのコアは全て篠ノ之束博士によって作られたコアはISの中心に使われていて、その技術は一切開示されてないの。他の研究機関が頑張ってもその技術はわかっていないみたい」
「ありがとう、モブ。お前のその役割を愛してる」
突然説明に現れたモブキャラを置きつつ、俺は頭の中で情報を整理する。
「あ、あのー先生、もしかして篠ノ之さんって篠ノ之博士の関係者なんでしょうか?」
うんうん、質問なさる理由がもっともだが、女子よ、目の前のその千冬先生も束さんの友達だぞ?
「ああ、そうだ、篠ノ之はアイツの妹だ」
「「「「ええええええー!?」」」」
性格的にはどっちが妹かわからないがな・・。
まあ、他人に対してはあの人凄いからな・・。
だから人が好きでも人を見るのが嫌いな俺に興味を持ったんだろう。
「そして、そこの馬鹿はアイツとかなり仲がいいようだ。説明はこいつから聞け」
「説明面倒だからって僕にふるな!このゴリラ姉k――ぶぽるぐッ!!?」
ドゴーン☆と俺の体は床に転がる。
痛い・・・凄まじく痛い・・・。
と、いうよりいつのまにか箒さん質問攻め。
そりゃそうだ。
「あの人は関係ない!・・・私はあの人じゃない。教えられるようなことは何もない」
シーン・・・何このシリアスな空気・・・。
まあ、理由はわかるさ。
あの人が凄いから、ずっと振り回されて生きてきたみたいなもんだし・・・。
「山田先生、授業をお願いします」
千冬の姉貴!怖い!怖いよその声!
っていちいち説明に立ち歩くエリート!!?
それは笑えるな。
「IS、インフィニット・ストラトスは――」
授業って眠いなあ・・・。
「ふああ~~~ッ・・・」
「おい、一番前の席でそれはないだろ、織」
「はあ、学校つぶれろ」
「何かとんでもない事言い出しちゃった!?」
うーん、だってわからないんだもん。
「さっぱりわからない・・・」
「zzzzz・・・・」
「いや、寝るの早いだろ!?」
「ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識してください」
質問するように女子の誰かが尋ねる。
「先生ー、パートナーって彼氏彼女のような感じですか?」
ああ、このくだりか。
想像以上に眠い・・・。
「そ、それはその・・・どうでしょう?私には経験がないのでわかりませんが・・・その~えーっと~」
まあ、あの感じは他のものを殺した時より奇妙だったからなあ・・・。
「なあ、これって女子高ノリってやつだよな?」
一夏の困った様子を無視する。
「じゃあ、俺と付き合ってください♪」
「えッ!?えええーッ!!?そそそれは私は教師で織斑君は生徒だから・・・」
「あっはっはっはっは、先生ウブだなあ」
「宿題倍にしますよ?」
「す、すいません!」
◆◆◆
ふむ、長い前座だった・・・。
だけどまだ続くんだよな、この前座が・・・。
休み時間。
「箒、飯食いにいこうぜ!」
俺も誘われた・・・断ったけど無理でした。
一夏・・・もうここあたりで十分殺意がわいてきた。
女子の気持ちをわかれよ、お前。
俺もわからんけどな。
ちなみにこの作品、OVAネタもいつかやるぜ?
まぁ、セシリアの黒魔術もみたいな・・・。
「・・・」
「篠ノ之さん、飯くいにいこうぜ!織もいるし、他に誰か一緒にどうだ?」
「はい!はいはーい!」
うお!?のほほんさん!!?
「行くよ!ちょっと待って~」
「お弁当作ってきてるけど、いきま~す!」
うおおい、一夏の力って偉大だな・・・。
俺?俺は何か怖がられてます。
話しかけられても基本目をそらしてるからな。
「そうこなくっちゃ!クラスメート同士、やっぱり仲良くしないとな」
「お前、それは箒と二人にしとけよ」
「お前も、もっと人に慣れなくちゃ駄目だろ?兄として協力させろよ」
コイツ・・・、わかってない。
「な、お前もそう思うだろ?」
「私はいい・・・」
「ほら!この子だって嫌がってるじゃないか!」
「俺は不審者か何かかよ!!?」
「そうだろ?」
「・・・」
無視しやがった!!
「そう言うなよ」
箒の腕を掴む一夏。
「ほら、立てたて」
「・・・どう見ても不審者だ!くそう!束さん!アンタの妹がさらわれるよ!」
「そのノリやめろおおおおお!!」
「おい、私はいかないと・・」
「何だよ、歩きたくないのか?おぶってやろうか?」
「おい、セクハラもいいとこだぞ・・って一夏!前!」
「なッ~~~~離せ!!」
強制的に立たされた掃除用具さんが照れ隠しに一夏にタックル。
「うああッ!!?」
照れ隠しにしては強烈だな。
一夏があまりにも簡単に突き飛ばされたので、箒さん、驚いてる。
やれやれ、俺が助けてやらないとな。
「言わんこっちゃない。そうだな、一夏曰く、抱かせろこの野郎!だそうだ」
「ッッッ~~~~~~~~~!!」
俺には拳!?
「うおっと!?」
まあ、かわすけどな。
「いやはや、最近のツンデレってスペック高いな~。いや、お前はボコデレか」
「何を言っている?」
「好きな相手をついついボコってしま―――うおあッ!?あっぶね」
「すすす好きな相手だと!?」
「その反応じゃあ否定は無理だよな~ハッハッハッハ!!」
そんな俺たちの暴力的(俺は避けてるだけ)なやりとりを見て、スススーと退いていく女子三人組。
笑ってる間に攻撃三回は避けてるからな?
千冬の姉貴よりは楽だ。
「箒!」
「・・なんだ、いいたいことがあるのか?私を名前で呼ぶなと・・・」
「箒!いいからこい!」
掃除用具の手を握ってさっさと食堂に向かう一夏。
あれ?俺置いてけぼり?
誘っておいて放置の上、女を口説くの?
これはひどい。
よーし、
「抹殺決定」
◆◆◆
「幼馴染で同門なんだ。これくらいの世話、やかせろ」
「あの、その、ありが」
「いーーちーーーーかああああああああ!!」
「うおおああッ!!?」
箒さんのデレシーンの隙をついて一夏の背中にとび蹴りをお見舞いさせた。
食器の乗ったトレイをとる直前だから、被害は一夏だけだぜ?
一夏の体が転がっていくのが見える。
やべ、やりすぎた。
箒さんがつめよってくる。
「なッ・・・織!?お前、何を!」
「いや~兄弟間のコミニケーション♪」
「その割には一夏が死に掛けてるぞ!?」
「いやいや~まあ落ち着けよ箒~ほらほら織さん、おちゃめなんだって」
「お前はどんどん私の姉上に近づいていってるな!!?」
いや、それはないだろうよ。
とりあえず、何気なく一夏の頼んでいた飯ののったトレイを受け取り、歩いて、列から出て行く。
「・・・ぐ・・・織・・・お前・・・俺、何も・・・してな・・・」
「ほう、心あたりがないのか?誘っておいて放置とはいいご身分だ・・・・。覚悟はいいな?」
「ご、ごめん!それおごりにするから!」
「よろしい」
とりあえずもう一度自分の飯をとりにいく一夏に、席に座り、淡々と飯を食い始める俺。
箒さんは一夏を待つようにゆっくり食べているが・・・。
「・・・素直に一夏にIS教えてやったらどうだよ?」
「何故お前が一夏のことを?」
「いやー、俺も教えてくんない?」
「お前は私の姉上に聞けば早いだろう」
「なるほどな、一夏と二人っきりになりたいのか~」
「なッ!?なななな何を言っている!?」
うっわー、あからさまな反応。
箒は赤くなってもじもじしだす。
それだけならかわいいのになあ・・。
「待たせたな~」
そこで鈍感男入場。
「なあ、箒・・・ISについて、教えてくれないか?」
「知らん。あんなくだらない挑発に乗るのが悪いんだ」
「全くだぜ、なあ、箒?」
「お前も乗っていただろうが!」
「そ、そんなわけない」
「「・・・」」
おーい、呆れるな二人とも!
そこに、初対面の少しおとなしげな少女が歩いてこちらにきた。
「ねえ、君たちって噂の子でしょ?」
「ふっふっふ、バレてしまったなら仕方がない!ここで死んでもら――ぐふうッ」
不意を・・・クソ・・・掃除用具め。
「代表候補生の子と勝負するって聞いたんだけど、でも君たち、素人だよね?」
「コイツは化け物みたいだけどな」
「お前はそれの兄だからな?」
「私が教えてあげよっか?ISについて」
う、・・・迷うな。
「結構です。私が教えることになっておりますので」
箒さん!?
ま、まさか俺が特に見慣れない人を見るのが嫌いなの(まあ、一夏や千冬曰く勝手極めた人見知り)を知っていて!!?
め、女神!?
「え?」
一夏、お前は黙ってろ!
「貴方も一年でしょ?私三年生。私のほうが上手く教えられると思うな~」
「私は、篠ノ之束の妹ですから・・・」
「ッ」
「ですので結構です」
訂正。
コイツ、一夏のことしか見えてない。
「・・・ツンデレの防衛本能ってやつか・・・」
「なあ、織も教えてもらえよ。織もISに関しては同じだろ?」
「ぐ・・・・お前、どうしてこうなったかの空気ぐらい読め!!」
◆◆◆
「・・・というわけでどうして剣道?ッ・・」
ここは剣道場。
俺たち三人は全員剣道着を着て、防具をつけ、剣道をしている。
どうして?と言ったが、理由は承知している俺。
「おっと、流石に速い」
「お前の動きもな」
竹刀で箒の竹刀を受け流して、極力竹刀を構えずに避けていく。
「ふッ!はあああッ!!!」
「ッ」
後に跳び、鋭い胴への一撃をかわす。
しかし、これで止まるほど簡単な相手じゃない。
「まだだ!!」
「ッ!?」
まず、一つ言っておこう。
素人からすれば、剣道をやっている人物の竹刀は見えないくらい速い。
それだからこそ、この反応出来るか否か反射神経は、ISに乗ったときも影響いてくるだろう。
「ッ、ちッ!」
防具のせいで動きづらい。
箒の攻撃も止まらない。
だが、俺も剣道とは別だが、鍛錬を続けてきた。
「そこだ!」
「!!」
一瞬を見極め、隙をつく。
眼に頼りはしない。
正々堂々の勝負なのだから。
スパーンッ!と綺麗な胴が入る。
「次は一夏だ」
「お、おす・・・」
そしてしばらくの打ち合いを俺は眺める。
ふむ、すげえ不機嫌そうな箒さん。
一夏が箒に押され、しりもちをつく。
ちなみに面はつけてない。
「うああッ!?ぜえ、ぜぇ、ぜぇ・・・」
「どういうことだ!?どうしてそこまで弱くなっている!?」
流石IS学園、剣道場も広いな。
「織!これはどういうことだ!!」
「一夏は女をたぶらかして回ってたからな」
ちなみに、俺は普通に箒と打ち合ったりした。
それにしても、箒の体力も凄いな。
「ッ!鍛えなおす!IS以前の問題だ」
「おい!織!何嘘吹き込んでんだ!?」
「嘘じゃないだろ?なあ、箒?」
「ああ、全くもってな」
流石箒さん、理解が早い。
よし、俺も。
俺と箒は竹刀を構え、一夏を見据える。
「「さて、続けるとしよう(するか)」」
「なッ・・・」
いつの間にか、趣旨が変わってしまっていた。
◆◆◆
そして・・・。
日は経ち、ようやく長い長い前座は終了。
俺は今、クラス対抗戦の予選初日を迎え、アリーナの中でISの到着を待っていた。
予選について説明しておこう。
今日、最初に俺vsセシリア。
別の日の二戦目でセシリアvs一夏。
さらに別の日、三戦目で俺vs一夏。
総当り戦だ。
出来れば、二日目あたりが初戦であって欲しかったのだが・・・。
ああ、これは本気で負けるかもな。
ちなみに、一夏は別のアリーナでファーストシフトを終わらせに、そして特別指導を受けに行っている。
「・・・ようやく、だよなあ・・・」
ちなみに、横には箒がいる。
一応、俺の応援にきてくれたのだろう。
「織、勝算はあるのか?」
「ある、といいたいところだけど、全くもってないな」
「やっぱり、そうなのか・・・」
「まあ、どうにかしてみせるさ」
相性的には悪いかもな。
柄にもなくネガティブな俺の耳に、山田先生の声がスピーカーを通して聞こえてきた。
『織斑君!ISが届きました!!』
「!」
待ってました!といいそうになった。
そこに、千冬の姉貴の声が聞こえてくる。
『アリーナを使える時間も限られているから、ぶっつけ本番でモノにしろ』
「相変わらず無茶言うな」
『お前なら、出来るだろ?』
「当然!」
初期設定だけで挑むのは一夏じゃああるまいし、無茶だと思う。
でも、悪くない。
『ISを出すぞ!』
「「!」」
轟音とともに大きな扉が開き、その中から黒と白の輝きを放つ装甲が見えた。
堂々としていて、それでいて俊敏そうな感じ。
「こ、これが・・・」
見た目で簡単に説明するなら、白式の色違い。
だが、大きさは白式よりも一回り小さく、ベースの色は黒で白い線が多数走っている。
決して交わらない白と黒。
それが示すのは
陰と陽。
善と悪。
式と織。
そして、この機体はその二つの象徴。
「・・・『虚無』・・・・・」
ああ、この機体はまさに俺専用なんだな、と思ってしまう。
なぜかはわからない。
惹かれた、とでも言っておこう。
「最ッ高」
『・・・織斑、時間がない。早速そのISに乗れ』
「ああ、」
ISに触れた瞬間、親近感のようなものを感じた。
また、俺自身のようにも感じ取れた。
不思議だ。
(・・・)
もう感動しか、ない。
『背中を預けるように、後はシステムが最適化をする』
「不思議なもんだな、この感覚」
ISが全身を守るように、鎧のように俺の一部となっていく。
奇妙な感覚だ。
勝負事には真剣になってしまうのも、違和感しかない。
まぁ、悪いことではないからいいか。
「なるほど、パートナー、ね」
目の前にいくつか透明度のあるウインドウが開き、相手の情報が表示される。
「ブルー・ティアーズ・・・か」
弾に反応出来れば勝機はあるかもしれないけどな・・・。
『織斑、気分は悪くないか?』
「逆だよ、千冬の姉貴!」
『そうか』
もう頭の中には戦闘のことしかない。
それほど、俺もISで闘うことを楽しみにしていたのかもしれない。
束さんの電話で機体の名前を聞いた時からだろう。
「じゃあ、箒、一夏によろしくな」
「ああ!応援しているぞ!勝ってこい!」
ったく、勝って来いは期待しすぎだ。
でも、期待ぐらいはこたえてやるか。
ニヤリと笑い、俺は静かにISの機体ごと体を宙に浮かばせる。
「ああ、勝ってやるさ!」
滑走路に沿って飛び、飛行機のようにアリーナのグランドへ飛び出した。
かなりの高度に一瞬怯んだが、重力に引っ張られて落ちることはない。
慣れないスピード、感覚なのに、不安はなかった。
空中で待機していたセシリアと向かいあう。
「最後のチャンスを上げますわ」
「ハハッ、どんな?」
「わたくしが一方的な勝利を得るのは確実・・・。今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ?」
金色の髪が風で揺れる。
俺は腕の装甲に埋め込まれていたナイフ型の武器を取り出し、構える。
――警戒、と目の前に現れたウインドウに表示された。
「悪いな!チャンスも何も、どのみち勝つのは俺だ」
「そう、残念ですわ・・・それなら」
セシリアが小さく笑った。
赤いウインドウが出現し、警告、と表示された。
――くるッ!!
「お別れですわね!!」
「ッ!!!」
セシリアが撃つ瞬間に俺も反応して横に動いた。
しかし、所詮、動けただけ。
セシリアは瞬時に銃口をずらして、腕の装着されているライフルからレーザーを放った。
「ぐッ!!?」
直撃。
落下。
衝突。
目まぐるしい勢いで世界が何度も回転する。
「逃しませんわ!」
「ッ!!」
地面に叩きつけられた俺はすぐに起き上がり、立て続けに撃たれるレーザーを跳んだりしながらかわしていく。
『虚無』とうまく自分が噛み合っていない?
「くッ!!逆に性能が仇になってる!!」
もちろん、俺のISの武器に飛び道具はあまりない。
あるにはあるが、アレは銃のように撃つものではない。
「さあ、踊りなさい!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」
何度も引き金を引くセシリア。
色鮮やかなレーザーは、俺がいたはずの地面を次々と砕いていく。
(不味い、当たらないのは地面を駆け回ってるだけだからだ。このままじゃ相手に攻撃できずにやられる!)
「く、ちょこまかと!」
と、そこで目の前の地面にレーザーが直撃した。
爆風でバランスが崩れる。
「そこですわ!」
地面を駆け回るのと、空を飛ぶのは全然違う。
自分の身体能力が全くいかせていないくらい、慣れないのだ。
しかし、飛ばなければ闘えない。
「まだだッ!!」
ISの力だけで空に飛び上がり、その勢いでセシリアのほうに向かう。
「ナイフ!?わたくしも、舐められたものですわ!!」
(レーザーだって殺せるはず!見極めろ!)
「次はどうかしら!!」
セシリアは先ほどよりも間隔をつめて連射する。
俺はそれの死を見る・・・が。
「い゛ッ!!!!?(くそ!上手く斬れない!!)」
正確にレーザーを殺せず、レーザーに直撃する。
―おとされる!?
「そろそろフィナーレですわ!!」
一斉にセシリアのブルー・ティアーズから、ビット型の武器が四基分離する。
「まっずいな!」
直後、ビット型の武器から一斉にレーザーが放たれた。
降り注ぐはレーザーの雨。
避けきれない。
ジワジワと、確実に減っていくエネルギー。
圧倒的な差があることを思い知らされる。
(ッッ・・・)
こちらのエネルギー残量は300をきった。
「くそッ!こう一斉に放たれると対応出来な・・・!!」
レーザーの雨をしのぎながら、俺はセシリアの弱点を思い出す。
アイツは、この攻撃中は身動きが取れないんだっけ?
――なら、チャンスは今だ!
突っ込むことに迷いはない。
「さあ行こうか!!セシリア!!」
曖昧な空を飛ぶイメージ、を自分の脳に叩きつける。
付け焼刃だが、今はそれでかまわない。
セシリアに一直線に向かっていく。
「な!?」
レーザーを喰らってしまうが、ある程度避けているので問題ない。
ビット型の武器は眼中にない。
あと二基、ミサイルの武器が残っている。
「なら、これでも喰らいなさい!」
ああ、上手いこと引き出せたな。
二つのミサイルが正面から俺に飛んでくる。
「お見通しだ!!」
二つのミサイルをナイフで破壊し、セシリアのもとにたどり着く。
すでに剣なら届く距離。
そして。
もう少し間合いを詰めながらナイフを振りかぶった瞬間だった。
「!?」
セシリアがフッと笑い、体から力を抜いた。
一瞬、諦めたのかと思ったが、違った。
「剣であれば、わたくしに攻撃が届いていたものですわ」
ゴッ!!と。
俺の背中を一斉に四本のレーザーが襲った。
「かッ!!!!!!?」
衝撃で重力に勝てなくなった。
体勢を必死に立て直すが、セシリアからはかなり遠ざかっていく。
落下は、止まらない。
「!」
そんな俺に対し、セシリアはサッと後に下がり、レーザーライフルを構えた。
「今度こそ、おしまいですわね!」
エネルギー残量も残りわずか。
(ま、不味い!!)
引き金が引かれる。
その、コンマ数秒前に、目の前にウインドウが現れ・・・。
(!)
レーザーが、俺に直撃した。
感想にあったので、主人公の嫌といってることを補足説明しときます。
主人公が本気で嫌なこと、もの。
『人が本当に密集している場所』、『見慣れない人の死の線』(奇妙な感覚だが見慣れてしまっている人なら我慢できる)が見たくない。
なので主人公は人と話していても特定の人物を除いて平気で目をそらしています。
目立つことに関してはすでに開き直っている、と解釈していただければ幸いでしょうか?
その他の嫌、と言ってることは基本的に面倒くさがってるだけです。
ちなみに、試合の時は試合に集中してるため、平気。
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