(石亀さん。就トモカフェにて撮影)
「宇宙開発」をテーマにしたシェアハウスを企画中で、宇宙開発について熱い問題意識を抱く19歳の学生、石亀さんにお会いしてきました。1時間半たっぷり宇宙について聞いてきました。取材OKとのことなので、話の内容をかいつまんで記事化いたします。
「日本人は宇宙リテラシーが低い」
「宇宙を身近にする」という点で日本は米国に遅れを取っている。米国ではいかに宇宙を魅力的に伝えるか、ということにお金を掛けている。日本はコンテンツにお金をかけるという発想が弱く、「宇宙を身近にする」ことに関して、ずっと失敗してきた。
宇宙リテラシーの高い米国では、例えば多くの起業家が宇宙への関心を持っている。日本には素晴らしい技術があるが、その技術水準に対して、国民のリテラシーが低すぎる。
PayPal創業者のイーロン・マスクが立ち上げたSpaceX社が作った動画は非常にかっこよかった。民間の力が入ることで伝え方が変わることに気付き、「宇宙メディア」に関心が生まれた。さらに、家をメディア化した「トーキョーよるヒルズ」に出会い、感銘を受けた。
そこで日本人の宇宙リテラシーを上げる手法として、「宇宙をテーマにしたシェアハウス型メディア」の企画を思い付いた。
日本の宇宙開発のプラットフォームを作る
蓮舫さんの事業仕分けでなくなってしまったが、かつては丸の内に宇宙ファンが集まる場所があった。集まりたがっている人は数多くいるので、シェアハウス型メディアへのニーズはある。
シェアハウスでは、ベンチャー企業とのマッチングなども行っていく。民間宇宙企業をたくさん作れるような社会にしたい。起業家、学生、研究者、行政官など、様々な人が集まる場を作って、日本発のベンチャー企業を作り、増やしていきたい。
日本の宇宙開発のプラットフォームを作るべく、現在物件を探している。日本の宇宙開発に関心がある大家さんがいれば、ぜひ一緒にプロジェクトに加わってほしい。
「月に1億人を送りたい」と考えている。宇宙を知ることで、相対的に自分を知ることができる。月に降り立った飛行士の中には、悟りを開いてしまっている人もいる。多くの人を宇宙に出して、自分の生や地球について考える機会を提供したい。
というわけで、超ニッチで熱い想いを持っている青年でした。「宇宙リテラシーが低い」「月に1億人を送りたい」あたりはグサグサくる名言。金曜の夜にノックアウトされっぱなしでした。ぜひ関心がある方は石亀さんにコンタクトを。
ちなみに、日本の民間発の宇宙開発関連の会社・プロジェクトは下記のようなものがあるそうです。米国では数十の会社があるそうで、かなり日本は遅れをとっているとのこと。
WhiteLabelSpaceJAPAN – 月面に無人探査機を送り込む民間ミッション
石亀さん一押しの映画。ロン・ハワードが撮ったドキュメンタリーです。未鑑賞なので観てみようと思います。