2012-06-18
■G.A.Wがなくなった
G.A.Wさんのブログがなくなった。なんだそいつはと思う人は、もう読まなくていいです。
今回はそういう人に配慮をしない内容になるので、分かる人だけ読んで下さい。というか、もうこれは完全に自分のために書いています。もうこれを公開するかもわかりませんけど、どかいさんというツイッター上の知り合いの方への返事も兼ねているので、その人のためだけに公開するかもしれません。でも、どかいさん別に読まなくてもいいですよ。こっから先、どういう内容になるか自分にも想像がつかないので。
なんで、一つのブログがなくなった程度で、こんなものを書いているのかというと、私にとってmk2さんがそれだけの人だったからです。はてな民としてどうとか、インターネットの時代からいた人だからとか、そんなことは知ったこっちゃありません。
私がはじめてネットを見始めたとき、そのおもしろさを教えてくれたのはmk2さんだったからです。別にコンタクトを取ったことなんてない。ただ、こっちが勝手にブログを読んで、勝手におもしろいなあと思っただけ。それだけだけど、俺にとってのインターネットの原体験はやっぱりG.A.Wだと思う。
だってさ、幼女のおしっこがどうだの、幼女のおでこがどうだの、女の子かわいくてゲャーだのわけわかんないこと言ってんですよ。そんなまともじゃない文章で、人を引き込むもの書いてて、当時5年前くらいの私はほんとうに衝撃を受けましたよ。だって、小説でだって、漫画でだって、雑誌でだって、こんなバカみたいな文章読めないじゃん。
素人がわけわかんないもんかいて、それがおもしろい。俺にとってのインターネットの原体験はそこだった。2chまとめも見てたけど、2chだってそれに近いもんじゃん。それが当時の俺には楽しくてしょうがなかった。あの人のおかげで今の自分があると思うと、ほんとうは呪ってやりたい気持ちもあるけど、ネットを知ったあとの人生ってそれはそれで楽しかったから、これはこれでいいもんなんだと思う。
だから、読んで良かったって思うし、もし過去に戻ったとしてもまた読むんだろうなって思う。
だけどさ、いなくなっちゃうんだよ。いやさー、はっきり言っちゃうと俺ってネットの世界って最強じゃんって幻想があったのよね。
これからの時代ネットは普及していくだけだし、ネットで通じておけば、リアルで通じてなくたって問題無いじゃんって本気で思ってた。だけどさー、それって違ったんだねー。
今さっき知ったけど、ネットの人格ってログで出来てんだ。
ブログやツイッターはサーバーがあって、そこに残されている文章や画像やらの積み重ねで人格が積み重なっていって、ネット上の今の人格が構成されてる。だけどさー、それってサーバーがなくなったら、消えちゃうんだね。ログを消せばすべてがいなくなっちゃうんだね。
たぶん、これがネットのいいところでもあるんだ。すぐになくなれる人格。だけど積み重なることも自由。
だけどねー、それに気づいてる人って結構いないんじゃないかなー。もうはっきりいってしまうと、俺はネット上の師匠的な位置にmk2さんを置いてたんだよ。
文章の書き方とか、俺なりにかなり真似してるし、それだけにすごく思い入れが強かった。ネットではじめて知ったおもしろい人ってことだったんだけど、そんな人も消えちゃえる。
現実に知らないし、俺が勝手にリスペクトしてただけだから、もうネット上で見ることもないかもしれない。いや、見ることはあるかもしれないけど、それがmk2さんと気付くとは限らない。ある意味、俺の中でのmk2さんはここで死んだんだよ。ネット上の人格が消失して、それが存続しなければもう死んだことと等しいだろ。
ネットって、そういうもんなんだ。だから、たぶん俺はネットの付き合い方を見直す。俺の中でネットへの信用がなくなったし、幻想が消えた。
ネットやる人増えるし、みんな使うようになるんだから、アカウントも消えることもないし、いなくなることもない。そういう幻想が消えた。
たぶん、ネットやっている期間が長い人はそんなことは、とっくに知っていることで、今更そんなことに気づいたのかと思われそうだけど、うん、今気づいたんだ。
現実に知っていて、連絡先やら交換していれば切れる可能性ってより低くなるよね。たぶん、俺はそういう方向へ行こうとする。なんかすごくネットが不安なツールになりそうだ。
ツイッター上の人も明日消えるかもしれない、それで接点がなくなれば俺はそのひとに対する現実へのアプローチが全くできなくなる。俺にとってもっとも恐れていることってこれだ。
ネット上で繋がれるっていうけど、それって一瞬のことで、どちらか片方がネットへ接続されてなければ、それは繋がれないんだ。匿名アカウントはそういうのが、すごく強い。そんで、匿名アカウントが消えればネット上の人格が死ぬ。死ぬ、今までいっぱい死んでるし、今も死んでる。それって、すごく怖い。
だから、俺は画面の向こうにいる現実の人間への接触手段をより多く持ちたい。メアドでもいいし、携帯番号でもいい。そういうので、連絡が取れるようにしておきたい。一番怖いことは、連絡できないことで、その人との接触点が絶えてしまうこと。ネットってそういうツールなんだと再認識して、これからのネットの使い方を考えるきっかけに自分の中でなったんだろうって思う。
最後に、G.A.Wさんあなたの文章にはほんとうに楽しませてもらいました。その感謝は言葉にしきれないほどのものがあります。また、戻ってくるかはわからないけど、私はそのときを待っています。もし戻ってこなくても、文章は書き続けているでしょう。そんなあなたの文章だから、私は影響を受けたんです。願わくば、いつまでもバカみたいに文章を書き続けんことを
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