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2012.06.17

MK2さんへ

| MK2さんへを含むブックマーク

 昨日、ウイロヲさんの「店長なにかあったの……?」ってpostを見て、ついったーのホーム行ったら消えてて、はてなアカウントごと消えてて、Bloggerも消えてて、それからずっと混乱の中にありました。ついったーだけなら今まで何回かあったのでそこまで不安にはならなかったのでしょうが、はてなのを消したっていうのは相当のことなんだと思いました。それで、さっき増田で書かれたのを読みました。

http://anond.hatelabo.jp/20120616105328


 MK2さんに伝えたい思いはたくさんあります。でも、私の拙い文章では、その全てが言葉にした瞬間に嘘を含んでしまう気がするんです。だから、長々と書くことはしません。本当に伝えたいのは、きっとこの言葉だけです。

 ありがとうございました。

 本当に、ありがとうございました。私は勝手にあなたに救われて、勝手にあなたに憧れて、勝手にあなたが大好きで、そして今ここにいるんです。本当に衝撃的だったんです。自分と同じような思いを抱えて、それをネットで叫んでいる人がいて。きっとMK2さんはそういうことをされるのを嫌がると思うのですが、づしの森の頃の文章もwebarchiveで読み漁りました。その叫びが、私を救ってくれました。

 MK2さんは自分の書いたものをうんこだと言います。でもそのうんここそが、私にとっては本物で、そのうんこに憧れました。それはどこまでも真摯で、まっすぐで、力強くて。そういう叫びが大好きでした。

 そして、そのうちに自分でも何か書きたいと思って、ブログを始めました。正直なことをいえば、私はMK2さんになりたかったのです。今では随分違うところに来てしまいましたが、前のブログで書いていたことは、MK2さんの文章の明らかな劣化コピーでした。それほどに憧れていました。MK2さんがいなかったら、私は今ここにいないのです。


 きっとMK2さんは覚えていないと思うのですが、はてなに来た最初の頃間違ってidトラックバックを送ってしまったことがあります。その時にブコメで反応してくれたのは、それだけでもうほんとに嬉しかったです。あと、前の前の前の前の前くらいのついったーのアカウントの時って、MK2さん2000人以上にフォローされてて、でもフォローしてるのは200人くらいだったと思います。その200人の中に自分がいるっていうのが、なんだか誇らしいような、嬉しいような、ふわふわした変な気持ちでした。フォローしてもらっただけで、そんなことを感じていたんです。気持ち悪いですよね。でも、確かにそういう気持ちだったのです。

 今、こういうことを書けているのは、MK2さんがネットから姿を消してしまったからです。臆病な私は、面と向かって感謝の言葉をいう事が出来ませんでした。今ここに書いても、たぶん読まれることはないでしょう。こうならなければ、言うことができなかった。ブコメで書くのは何か違うと思いました。こういう機会がないと言えなかったことを、ちゃんと書かなきゃいけないと思いました。MK2さんの文章に出会っていなかったら、今の私はありません。


 ああ、もうMK2さんの新しい文章を読むことはできないのですね。それは本当に悲しいです。私が「魔法の笛と銀のすず」に出会った時、すでにしのぶさんはこの世にいませんでした。残っていた日記を片っ端から読んで、それも全部読んでしまって、ああもうこの方の新しい文章を読むことは出来ないのか、と思った時それは途方もない悲しみでした、絶望でした。なにか新しい作品に出会うたびに、苺ましまろアニメを見たときに、なのはの映画を見たときに、しのぶさんならこの作品をどんな言葉で語るのかなーと思ってきました。それは最初から私には有り得ないことでした。

 そして、これからはMK2さんの新しい文章も読むことができません。この先、エロゲをやった時や、ラノベを読んだ時、ふと思うのでしょう。この作品をMK2さんならどんな言葉で語ったのかなーと。それはきっと、何年経っても思い続けるのです。

 なんか突然しのぶさんの話を出してすいません。私にとってはしのぶさんの文章に出会ったのも衝撃で、それをもう読めないと知った時のショックもすごくて、今、それと同じような状態なのです。しのぶさんの文章は祈りに似ていました。MK2さんの文章は叫びに似ています。たぶん、そのどちらも本質的には同じもので、私はそういうものに救われて、そういうものに魅せられて、そういうものに憧れました。


 MK2さんの叫びが大好きでした。だから、あ、駄目だ、努めて冷静に感謝の言葉を書こうと思ってたのですけど、やっぱり、ちょっと、ショックがでかいです。MK2さんに何があったのかは分かりません。何が全部消すというところまでさせたのか。でも、身勝手を承知の上でいうのなら、いつかまた戻ってきてほしいです。

 やっぱりMK2さんの新しい文章が読みたいのです。こんなことが無ければ言うこともできませんでしたが、私はあなたの信奉者です。きっとこれからもずっとそうです。今は、ただ悲しくて、まだ茫然自失としていて、うまく言葉が出てきませんが、本当に大好きで、感謝していることだけは伝えたい。

 たぶん、こういった言葉を送られることをMK2さんは望まないでしょう。もっとてきとーに扱ってくれというかも知れません。ただ、自分のために書いていたんだと言うかも知れません。それでも、ほんとにこれで終わりなのかと思ってしまうと、どうしても言わずにはいられないのです。ただ言いたいだけです。勝手に言わせてください。


 大好きでした。いつか、もしまた戻ってくることがあったら、その時は絶対みつけます。

 本当に、ありがとうございました。