Windows TIPS
[System Environment]
  Windows TIPS TOPへ
Windows TIPS全リストへ
内容別分類一覧へ

XPSドキュメント・ファイルを閲覧する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2007/03/23
 
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
Windows Vista
XPS(XML Paper Specification)はドキュメント配布用に作られた、XMLベースの文書ファイル・フォーマットである。
XPSファイルを閲覧するには、.NET Framework 3.0をインストールすればよい。
スタンドアロン版のXPSファイル・ビューアも用意されている。
 
解説

 最近マイクロソフトから提供される各種ドキュメント・ファイルとして、(従来の.DOCファイルに代わり).XPSという拡張子を持つファイルが見受けられるようになってきた。これはXPS形式で記述された、(主に読み取りのみ可能な)文書ドキュメント・ファイルのことである。.DOCはもともとはワープロ・アプリケーションのためのフォーマットであり、編集などを前提としない用途では、今後はXPS形式で配布されるドキュメントも増えると予想される(マイクロソフト以外が積極的にこのフォーマットを利用するかどうかは、やや疑問があるが)。

 XPSは、XML Paper Specificationの略であり、XMLベースのドキュメント・フォーマットのことを指す(開発コード名Metro)。Office 2007などで採用されているXMLベースの文書ドキュメント・フォーマットのようなものだと考えればよいだろうが、より正確には、Windows Vistaや.NET Framework 3.0で採用されているWPFアプリケーションで取り扱いやすいように設計されたドキュメント・フォーマットである(WPFで利用されるXAMLをベースに、ドキュメント・フォーマット用として仕様をまとめたもの)。非常にくだけた言い方をすれば、マイクロソフト版のPDF(Portable Document Format)、というところだろうか。仕様そのものはオープンになっており、以下のサイトからXPSの概要や関連ドキュメントなどを参照できる。

 XPSファイルを表示したり、作成したりするには、XPS用のツールを利用する必要があるが、とりあえず読むだけなら簡単である(作成もそう難しくはないのだが)。本TIPSでは、XPSファイルを閲覧するための方法について解説する。

操作方法

 XPSファイルを閲覧するためには、XPSビューアと呼ばれるソフトウェアが必要である。ただしXPSはWPFベースのドキュメント・フォーマットなので、Windows Vistaでは何もしなくても、エクスプローラでダブルクリックすれば、そのまま読むことができる。Windows VistaにはWPF(正確には.NET Framework 3.0)の機能があらかじめ搭載されているからだ。

 Windows XPおよびWindows Server 2003の場合は、.NET Framework 3.0をダウンロードしてインストールすれば、それだけで、Internet Explorer上で.XPSファイルを閲覧できる。

 またスタンド・アロン版のXPSビューアが利用したければ、Microsoft XPS Essentials Packと呼ばれるパッケージをダウンロードしてインストールすればよい。

 .NET Framework 3.0をインストールしたWindows XP上のInternet ExplorerでXPSファイルを閲覧すると、次のようになる。操作性はスタンドアロン版のビューアでもほぼ同じである。End of Article

Internet Explorer上でXPSドキュメントを閲覧しているところ
これは、Virtual PCのホームページで配布されている、Virtual PC 2007の技術概要技術ドキュメント[英語版]を、.NET Framework 3.0をインストールしたWindows XP上のInternet Explorerで閲覧しているところ。.NET Framework 3.0をインストールすれば、あとは何もしなくても、.XPSファイルをダブルクリックするだけで閲覧できる。スタンドアロン版を利用して閲覧することも可能。ビューアにはあまり特別な機能はないので、簡単に利用できる(Acrobat ReaderでPDFファイルを閲覧するのと変らない)。
  閲覧しているXPSファイル。
  Webブラウザ上で表示されている。
  別の名前で保存する。
  アクセス許可の設定。
  デジタル署名の設定。ドキュメントの発行者をデジタル署名で確認したり。署名を付けたりできる。
  ページ移動。
  ページ表示形式の設定。
  ズーム倍率の設定。
 
関連記事(Windows Server Insider)
Windows Vistaの技術革新を解く(2) (Insider's Eye)
Windows Vistaの新しい印刷プラットフォーム“Metro”(Insider's Eye)
Longhornの機能と構造―XAMLによる宣言型のアプリケーション開発(PDC 2003レポート)
関連記事(Insider.NET)
.NET Framework 3.0の中身をのぞいてみよう!(Insider's Eye)
 
この記事と関連性の高い別のWindows TIPS
Office 2007でPDFファイルを出力する
.NET Frameworkのバージョンを確認する方法
このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
generated by

「Windows TIPS」

TechTargetジャパン

Windows Server Insider フォーラム 新着記事
  • DOS起動用のUSBメモリを作る(DOS-on-USB編) (2012/6/15)
     BIOSアップデートの失敗などで、いまだにDOSによる起動が必要になることがある。そこでUSBメモリから起動できるDOS環境の簡単な構築方法を解説する
  • 乗り遅れた人のためのGoogle Chrome入門 (2012/6/14)
     IEのシェアを超えたと報道されるほどユーザー数が伸びているWebブラウザ「Chrome」。受け入れられている理由は? そのメリット/デメリットを解説
  • 第319話 軽減税率 (2012/6/12)
     国家財政は破たん寸前。もはや消費税増税は避けられない。が、導入にあたっては低所得者対策が不可欠だ
  • timeout/sleepコマンドで実行を一時停止する (2012/6/8)
     スクリプト・ファイルなどで実行を一時停止したい場合、通常はsleepを使う。Windows OSには標準のsleepコマンドはないが、代わりにtimeoutが利用できる

@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

RSSフィード

キャリアアップ

- PR -
@IT Sepcial

イベントカレンダー

PickUpイベント

- PR -
もっと見る
- PR -

お勧め求人情報

ホワイトペーパーTechTargetジャパン

@IT Sepcial
ソリューションFLASH