５月に１００歳で亡くなった映画監督新藤兼人さんを追悼する特別展が、尾道市瀬戸田町の瀬戸田図書館で開かれている。同図書館や地元の映画愛好家が所蔵する新藤さんのはがきや写真など計約５０点を展示している。３０日まで。無料。

　同町が撮影の舞台となった監督作品「三文役者」や、新藤さんが脚本を手掛け、因島でロケをした「ドンマイ」などを紹介。１９９０年に開かれた「ドンマイ」の上映・講演会出席のため、因島を訪れた新藤さんの様子を伝える写真や直筆のはがきもある。

　同図書館の中岡徹館長（６２）は「生きるということに真剣だった新藤さんの軌跡を見てほしい」と話した。

【写真説明】新藤さんの歩みを振り返る写真などを見る中岡館長