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キム第1書記“新経歴”雑誌に6月19日 5時43分
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北朝鮮は、キム・ジョンウン第1書記が表舞台に登場するおよそ4年前の2006年に、父のキム・ジョンイル総書記から大学の卒業証書を手渡され、「国を率いていかなければならない」と言われたと紹介し、後継作業が早くから進められていたとアピールして、キム第1書記の実績の少なさを補おうというねらいがあるとみられます。
これは、18日発行された、朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会の雑誌「祖国」の最新号に紹介されたもので、北朝鮮国内でも伝えられているとみられます。
それによりますと、キム・ジョンウン第1書記は、後継者として表舞台に登場するおよそ4年前の2006年12月24日、軍の最高司令官就任から15年という節目を迎えた父のキム総書記から、キム・イルソン軍事総合大学の卒業証書を手渡されたとしています。
その際、キム総書記から「文武をしっかり備え、軍事優先の朝鮮を率いていかなければならない」と声をかけられ、キム第1書記は「朝鮮人民軍を無敵の軍隊として率いて、信頼に応えていきます」と応じたということです。
北朝鮮が公にしてきたキム第1書記の具体的な経歴は、これまで、2009年4月に長距離弾道ミサイルの発射に立ち会ったことが最も早い時期のものでした。
今回、それより前のエピソードを紹介したのは、キム第1書記の後継者としての準備は早くから行われていたと強調することで、実績の少なさを補い、権威を高めようというねらいがあるとみられます。
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