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野田「総辞職決意」の情報

【政治・経済】

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2012年6月15日 掲載

G20も欠席?

<自民党と輿石幹事長へのアピールらしいが、ミエミエのサル芝居>

「野田首相が総辞職を決意したようだ」
 永田町の一部でこんな情報が流れた。「来週18日からのG20首脳会議は欠席する」「岡田副総理に残り任期を任せる」――といった具体的な内容だ。官邸サイドが流しているのか、それとも増税反対派から流されているのか。それによって思惑も受け止め方も違ってくるのだが、前者らしい。関係者が解説する。
「まあ、観測気球の類いですが、言うまでもなく、狙いは増税法案採決です。総辞職決意を流すことで、自民党の谷垣総裁には“早期解散の約束は守れないが、代わりに自分は生き残らない”というメッセージになる。会期末21日の採決に慎重な党内の輿石幹事長には、自分が犠牲になるから党内を何としてもまとめてくれと伝えたいのでしょう。自分は身を捨てる覚悟であることを示し、与野党合意を不動にしたい。そのアピールでしょう」
 辞職する首相だからG20もドタキャンする。あとは岡田副総理のもとで法案成立を仕上げてほしい。そんな思惑らしい。
 だが、浅はかでアホくさいと言うしかない。野田が辞めることと、公約違反の大衆増税強行は次元が全然違う。野田の辞任と引き換えなら増税は仕方ないといった理屈は成り立たないし、成り立たせてはいけないことだ。
 そもそも、21日会期末までに増税法案が採決できなければ、黙っていても野田は総辞職だ。財界や財務省、大新聞に合わせる顔がない。パートナーの自公からも不信任案を突きつけられる野田が生き延びる道はない。まして、自分で期限を切り、「命をかける」「これは天命だ」と大言壮語してきたのだから、一日でも期限が過ぎたら、腹を切るのは当然である。
 まあ、だからこそ野田は何が何でも増税を強行するのだが、万が一の最悪事態がないとも言えなくなったので、念には念を入れて、国士気取りの「総辞職」芝居を打った。そんなところだろう。
 紛糾を装う与野党協議の茶番に加え、イノシシ顔の野田のサル芝居。国民はだまされちゃいけない。
~2012年6月15日以前の記事~

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