県内は16日午前、梅雨前線が停滞している影響で大雨となった。熊本地方気象台は球磨地方を除く県内全域に大雨洪水警報を発令、八代市などに土砂災害警戒情報を出した。この雨の影響で、交通機関に乱れが出た。
昨夜からの豪雨で高さ10メートル、幅20メートルにわたり裏山が崩れた水俣市わらび野の住宅地=16日午前9時すぎ
同気象台によると、15日午前7時の降り始めから16日午前11時までの雨量は、芦北町274ミリ、八代市272ミリ、水俣市261・5ミリなど。水俣市では午前4時までの1時間に65ミリの非常に激しい雨を観測した。
16日午前8時50分ごろ、熊本市城南町藤山の九州自動車道下り線で道路脇の土手が崩れたため、走行中のバスが立ち往生した。県警高速隊によると、37人が乗っていたという。
八代市では中心部の道路が深さ30センチほど冠水、立ち往生する車が相次いだ。2棟が床上浸水、25棟が床下浸水し、一部地域で避難準備情報が発令された。氷川町でも2棟が床下浸水。水俣市わらび野では、民家の裏山が高さ10メートル、幅20メートルにわたり崩れた。
九州新幹線では、一部区間で運転見合わせが相次いだ。JR鹿児島線などの一部区間でも一時、運転を見合わせた。天草エアラインの天草発熊本行き1便が欠航した。
九州自動車道は南関-人吉間、南九州道は八代-日奈久間で通行止め。県警によると午前11時現在、一般道14路線が路面冠水などで通行止めとなった。
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