ふるさと:原発事故15カ月(1) 森の暮らし奪われ
2012年06月18日
「森に生きるあらゆる命が放射能を浴びました。私の山の暮らしは、もう戻りません。原発事故がもたらすものの大きさを身にしみて感じています」
静かに語るその瞳には怒りが宿っていた。
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原発事故により、今なお多くの人が居住を制限され、放射能を気にしながら生活を続ける福島県。「うつくしま」と呼ばれたふるさとは、大きく傷ついた。県外へ避難した人は6万2038人(5月10日現在)。作付けが禁じられた水田面積は約7300ヘクタールにのぼる。「ふるさと」福島を見つめる人々の今を、毎月伝えていく。
(2)に続く