阿倍野歩道橋:架け替え工事費25億円に 契約当初の1.5倍 /大阪
毎日新聞 2012年05月19日 地方版
大阪市が発注したJR天王寺駅前の阿倍野歩道橋の架け替え工事で、事業費が契約当初の1・5倍の25億1088万円になったことが18日、分かった。地下からコンクリート塊などが見つかり、設計を変更したため。完成予定も11年12月から13年4月に延びた。
市は老朽化した歩道橋を架け替えるため、09年に共同企業体と17億6400万円で契約。しかし、コンクリート塊や鉄筋などが地下から発見され構造を変更。工期延長に伴い人件費も増えた。
18日の市議会委員会で、委員から契約額が増えた過程が不透明との批判が相次いだ。
橋下徹市長は「価格変更がとんとんと進むのは納得できないというのはもっとも」として、契約変更の際にコンサルタントが価格をチェックする制度を作る考えを明らかにした。【原田啓之】