ビッグアーチ:広島市が命名権売却へ サンフレッチェのホーム
2012年06月16日
広島市は、広島ビッグアーチ(安佐南区)の命名権(ネーミングライツ)を売却する方針を決め、市議会6月定例会に関連条例案を提出する。ビッグアーチは市民公募による愛称だが、同市の事業見直しの過程で売却が浮上した。景気低迷で命名権の売却先を見つけるのに苦労する例は少なくないが、サッカーJ1・サンフレッチェ広島のホームスタジアムとして知名度は高いだけに、企業などの反応が注目される。【中里顕】
ビッグアーチは正式名称が「広島広域公園陸上競技場」で、92年9月に完成した。鉄骨鉄筋コンクリートと鉄筋コンクリートを組み合わせた地上5階建てで、5万人を収容する。94年の広島アジア大会ではメーン会場になった。
命名権の売却は、プロ野球の球場やサッカー場を中心に全国に広まり、収入確保に悩む自治体が次々に参戦した。広島市も09年春の新広島市民球場(南区)オープンに当たって命名権を売却。年間約3億1500万円で、呼称を「MAZDA Zoom−Zoom スタジアム広島」とする5年契約をマツダと締結し、略称の「マツダスタジアム」は市民に定着した。