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2007年4月創部。翌年には東北大会団体戦優勝、2010年全国大会団体戦4位をはじめ数々を賞を獲得。「合唱の安積黎明」の新たな強豪部として期待される。目指すは全国優勝。競技についてはhttp://www.karuta.or.jp/(全日本かるた協会HP)

百人一首かるたブーム

陸奥のしのぶもぢずり誰故に 乱れそめにし我ならなくに

(誰のせいでありましょうか。陸奥の信夫で産する「しのぶもじずり」の模様のよう に、私の心は忍ぶ思いに乱れはじめてしまいました。私のせいではありません。ほ かならぬあなたのせいですよ。)

 平安貴族が詠んだ優美な恋心。こうした歌を藤原定家(1162-1241)が小倉山の山荘で選んだのが和歌集、小倉百人一首で、歌かるたとして広く用いられています。人気漫画『ちはやふる』の影響もあり、競技かるた高校選手権の個人戦出場者は4年前に比べ1.5倍に増えるなど、女子高生を中心として人気となってきています。


 凛とした空気。歌が読み上げられる瞬間、一斉に起こる躍動と張りのある声。今回伺ったのは福島県立安積黎明高校かるた部。2007年創部の若い部ですが、女性27名、男性3名の30名の大所帯です。

百人一首かるたは簡単に言えば、詠まれた上の句に続く、下の句の札をとる競技。上の句の初めの音を聞けば、取るべき下の句が判明します。競技かるたとなると1/100秒のスピードを競い、まれに骨折なども伴うある種格闘技ともいえるものです。

 安積黎明かるた部は創設翌年の2008年には東北大会で強豪校を破り初優勝、2010年には「かるた甲子園」とも呼ばれる近江神宮全国高等学校小倉百人一首かるた選手権にて団体4位といった輝かしい実績を次々あげています。

「入部のきっかけは、見学の時に集中する先輩の横顔がかっこいいと思ったからです。実際やってみると、集中力、瞬発力の他に、記憶力や持久力が見た目以上に必要です」このような鍛錬もあって、部に在籍していた生徒は皆、希望の大学に進学しています。また、あいさつにはじまりあいさつに終わるとした礼儀をとても重んじており、競技以外の場面でも高い評価を得ています。「かるたをしていて一番好きなのは、読み上げる前の一瞬静かなときですね。集中力が高まってさらに静けさが増す。一日何百回も経験していますが、本当にとてもたのしいです。」みなさんかわいらしい笑顔で語ってくれました。


 瞬発力、記憶力を駆使する競技として、また、日本人としての礼儀礼節の美、短文に込められた現代に通じる人の想い、などさまざまな奥深さを感じさせられました。