今も高い人気を誇っている「ウルトラマンシリーズ」の原点とも言える日本初の特撮テレビ映画「ウルトラQ」(1966年)が、WOWOWで連続ドラマ(全12回予定)としてよみがえることになった。タイトルは「ネオ・ウルトラQ」(来年放送)。映画監督の石井岳龍氏、入江悠氏ら日本を代表する奇才がメガホンを執り、21世紀に新たな伝説を生み出すことになる。
「―Q」は円谷プロダクション(当時は円谷特技プロ)が自社企画として初めて制作した作品で、66年1月~7月、日曜日午後7時からTBS系で放送された。“日本映画界特撮の父”円谷英二氏が劇場用映画と同じ35ミリフィルムで撮影するなど、クオリティーを追求。米国のSF空想ドラマ「トワイライトゾーン」を下敷きに、日常生活の様々なバランスが崩れるときに起こる異変、怪事件を独特の怪獣路線と融合して描いた。
同作からはゴメス、リトラ、カネゴン、ペギラ、ガラモン、ケムール人など、現在でも人気の高い怪獣たちが誕生。今日まで続く「ウルトラマンシリーズ」の原点と言える作品だ。また、「これから30分、あなたの目はあなたの肉体を離れ、この不思議な空間に入っていくのです…」という石坂浩二の印象的なナレーションもドラマを彩った。
今回の番組コンセプトは「47年目のセカンドシーズン」。オリジナルでは小型飛行機パイロットの万城目淳(佐原健二)、その助手・戸川一平(西條康彦)、カメラマンの江戸川由利子(桜井浩子)が主人公となり、様々な怪事件に遭遇していったが、半世紀近くを経て舞台となる世界、主人公の職業、年齢、キャラクターは変わるものの、オリジナル同様の基本概念でドラマは構築されていく。
映画「逆噴射家族」(84年)の石井岳龍監督、「SRサイタマノラッパー」シリーズの入江悠監督に加え、中井康友、田口清隆両氏など日本映画界、特撮界の奇才がメガホンを執り、独自の世界観を踏襲しつつ、新たな伝説を築いていく。主人公3人のキャスティングについては今後、詰めていく。
◆HDリマスター版 WOWOWは今夏に「ウルトラマン」、今秋には「ウルトラセブン」のハイビジョンリマスター版放送も行う。「ネオ・ウルトラQ」制作と合わせ、「円谷プロ×WOWOW ウルトラ三大プロジェクト」と題する一大プロジェクトとなる。
「ウルトラマン」「―セブン」共にハイビジョンリマスター版は世界初登場。「ウルトラマン」は7月24日、午後6時55分から第1話「ウルトラ作戦第一号」が先行無料放送される。その後は8月11~18日に集中放送する(WOWOW契約者のみ視聴可能)。「―セブン」の放送日は今後決まる。
[2012/6/17-06:03 スポーツ報知]