みけねこさんとこの科学日記

みけねこサイエンスプロジェクトの公式blogです。

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2012年2月20日(月)

映画で語るサイエンスVol.3 レポート

 2/12にサイエンスカフェコレクション第2段、「映画で語るサイエンス Vol.3」が開催されました。

 こちらの企画はサイエンスライターの斉藤勝司さんと粥川準二さんのお二人が
軽快に古今東西の映画で描かれている科学技術をご紹介する
トークライブイベントなのです。

今回は昨年11月のサイエンスアゴラで行われた「映画が描いた核・原子力、そして・・・。」
のパワーアップ再演でした。

さすが映画という語り口から科学を語ろうという企画だけあって
最初の一本目から「ゴジラ」という比較的皆さんに親しみのある映画からスタート。
初代ゴジラは実はビキニ水爆が原因で誕生した怪獣というお話、
劇中での芹沢博士の言動などは、核爆弾の歴史に登場する
物理学者オッペンハイマーがモチーフになっているのでは?
などの歴史的な背景などの様々な角度からの鋭い切り口で迫ります。

紹介された映画はここでは紹介しきれませんが、
各映画の作られた時代の背景や描かれ方や
各技術の実際の背景など、様々な角度で
また出来る限り中庸な立場で語るお二人はさすがサイエンスの語り口のプロ。
といった感じ。

個人的に印象に残ったのは
「チェルノブイリハート」に関するお話です。
未成熟時などがチェルノブイリの放射線でたくさん生まれている(らしい?科学的には??だそうで)
という悲劇をドキュメンタリーとして語っていると噂の映画ですが
本当にその様なお話が科学的にあっているのかどうか?
そしてその様な子ども達自体が生まれてくる事自体を「禁忌」の様に扱うのは
人権的な問題として正しいの?という投げかけは印象的でした。

客席からも「この映画は紹介しないのですか?」とか
「今度はこういうテーマで紹介して下さい!」などが飛ぶなど
非常に好評な1時間半でした。

作成者 かっぱはかせ : 2012年2月21日(火) 00:03 [ コメント : 0] [ トラックバック : 0]