***ぷちまつりの様子***
 
朝から身体を動かして、とても愉しく遊べました。
広がれ!遊び〜子どもまつり・2011秋 機関紙25号より
理事長 高見澤 佳子
澄わたる高い空、心地よい陽光に外に出掛けたくなる季節です。
皆さん、たくさん遊んでいますか?「遊ぶ、遊ぶ」と言うと「働く、勉強する」の対極にあるようで大きな声で言うのが憚れることがあります。
しかし、仕事や勉強ばかりの生活は、余裕がなく、文字通り「遊び」のない味気無いつまらない物に思います。「帰ることを忘れる程夢中になって遊んだ」経験のない子が8割近いと聞いたことがあります。子ども時代も忙しいこの頃、遊び込む事が難しい時代です。
時々、子どもの頃にしていた遊びを思い出す事があります。家中の椅子を集めてシーツを被せた中でしたままごと、どぶ川で夢中で取ったおたまじゃくし、道草して取ったおしろい花や草笛…思い出す度に幸せな子ども時代を実感します。幸せな経験が沢山あればある程困難に強くなるはずです。
じっくり時間をかけてする遊び、思い切り身体を解放して動く遊び、膝に怪我するようなハラハラドキドキする遊び。「遊び」が子ども時代の根っこを形成するといわれ、見直されています。しかし、子どもは放っておけば勝手に遊ぶわけでもありません。異年齢の子ども達の集りが、定期的にあった時は、当たり前に遊びが成立していました。
意図的に遊び場を造り出していかなくては、子どもが集団で遊べなくなってきています。大勢での遊びの魅力は、知らず知らずに伝承していく遊びが創られていくことです。基本の形はあるけれど、仲間の顔ぶれで微妙に調整し、愉しく遊び方を作り替えます。小さな仲間には優しく、生意気な仲間には意地悪をしてみたり、大事に至らないうちに暗黙の「今日のルール」が出来上がります。遊びの中に社会が存在し、秩序ができ、身体で色々な事を覚えていくのです。
自分の身を守ったり、仲間との上手な距離感も肌で感じていきます。何より肌で感じる事が大切です。
その様な教え事ではない事を伝えていく異年齢の集団遊びには、今までに遊び込んだ経験がある大人がガキ大将として不可欠になってきているのかもしれません。 大人が真剣に遊ぶと子どもの眼が輝いてきますよ!さあ、一緒に思い切り遊びましょう!
身を守る!機関紙25号 風より
事務局長 吉田 まさ子
自転車で子ども達と出かけた。結構な人数で夏空のもと、こぎだした。
あっという間に大人との距離が離れてしまって、県道を渡るときには子ども達が先頭に。
「勢い良く何台もの自転車が道路を渡っていてハラハラした。」と後から聞いた。
キャンプファイヤの時にも、点火のたいまつを下に向けてしまい炎が…
大人は、子ども時代に危なっかしいヒヤッとした経験は沢山あるだろう。ナイフで指を切る。木から落ちる。川で石に足を取られる。喧嘩して殴られる。ガラスを割る。いろんなヒヤッとした経験があると思う。その数々の経験が積み重なって危ない事・危険な事から身を守る術を身に着けてきたと思う。
車社会、メディア社会、オール電化の時代にどれだけの経験をつんで、子ども達は育っていくのだろうか。若い世代の大人も「そんな風に遊んだことはない」という。
遊びの中にある沢山の経験も、自然発生的には出来ない時代になっている。
中高生と大学生・若者が創り出す創造あそび!「線上のオオカミや人間狩り(名前はすごいが単純な道具を使わない陣取りのようなもの)」渾身の力で、全身を使ってあそぶ遊び。
子どもまつり2011 思いっきりあそぼう!
高崎子ども劇場とは?
高崎子ども劇場は1972年にスタートし、子どもたちの輝かしい未来を願い
「子どもに夢を、たくましく豊かな創造性を!」と、子どもの文化芸術体験
・生活体験・自然体験等の機会を創り続けてきました。 そして、2001年春には『特定非営利活動法人(NPO法人)』として
新たなスタートをきりました。 あなたも大勢の仲間たちとともに、豊かな子ども時代を創る活動を体験
しませんか。
高崎子ども劇場の始まり 1966年、福岡で始まった”子ども劇場”は、たちまち全国に広がり、
高崎には1972年に作られました。 「子どもたちが舞台芸術の鑑賞と遊びを通して、心豊かに育ってほしい」 「子ども達の笑顔、輝く瞳がみたい」「生の体験、仲間が大事」
そんな思いを人から人へつないで、40年。
”子ども劇場”という名前は、「子ども達のドラマが沢山生まれてほしい」
という願いが込められています。
mail:yha_kodomo@yahoo.co.jp
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