淫獣捜査 隷辱の魔罠

【42】 約束

 アナル栓を腸内に押し込められ、尻肉の合間から、フサフサの牝犬の尻尾を生やされた涼子さんと美里さんは、黒スーツの男たちが頭を抑えられていた手を離すと、ガックリと項垂れ、四つん這いの状態で低い呻き声を上げた。

「はぁ、はぁ……うッ……ぐッ……」

 ただでさえ膣内に異形の淫具が入り込み、子宮までも侵蝕されている状態で、更に腸内に異物を押し込まれたのだから、そのお腹の中の圧迫感は相当なものだろう。苦しそうに息を荒げ、開口具のリングからは、唾液が糸を引いて芝生へと滴り落ちていく。
 そんな涼子さんの姿をジッと見つめたまま、俺はピッタリ抱き付いたままでいるナナさんの耳元に唇を近づけた。

「ナナさん、この後、支配人が彼女らをどうすると思いますか?」
「……あぁンッ」

 耳元にかかる俺の吐息に、ナナさんはゾクゾクと身震しながら、潤んだ瞳で俺の目を覗き込んだ。それから何故か彼女は嬉しそうに俺に微笑んだ。

「恐らくこの後は……」

 そして、彼女はそっと俺の耳元で囁いた。



 涼子さんたちの背後では、黒スーツの男たちが、なにやら再び作業を開始していた。
 彼女らの尻に生やされた尻尾を掻き分けると、手にしたホースの先端にあるコネクタをカチリと嵌めこむ。そして、ホースの反対側にあるポンプを無造作に握り潰し始めた。

――スコッ! ――スコッ!!

男がポンプを握り込むたびに、ホースを伝わり彼女らの体内へと空気が送り込まれる。

「――ひぐッ!?」

 その途端、項垂れていた彼女らの頭がビクッと跳ね起きた。今、自分たちの身に何をされているのか気が付いたのだろう。その感触に戸惑ったように身体を震わせた。
 だが、 男たちはそんな彼女らの様子を気にするでもなく、無造作にポンプを押し続ける。

「あぁやってポンプで空気を送り込んでアナル栓を膨らませているのですわ。そうする事で膨張したアナル栓が腸の内部でシッカリと固定すると共に、牝たちのアナルを拡張していくのですわ」

 ナナさんは、そっと俺の耳元で、目の前で行われている作業を解説してくれた。

「膨らむのは内部でのみなので、お尻が裂ける事はありませんわ。その代り、腸内が異物でパンパンになりますので、激しい便意に襲われるハズですわよ」

そのナナさんの言葉が事実なのは、すぐにわかった。男たちが何度目かのポンプを押すと、身体を震わせ低い呻き声をあげていた彼女らが激しく仰け反り、絶叫をあげるようになった。

「ひぎーーッ! ひ、ひぃぎーーーーッツ!」

 牝犬のように拘束され、なす術もなく腸内を拡張され、ただ叫び声をあげる事しかできない涼子さんたち。その姿はあまりにも弱々しく、あまりにも惨めな姿であった。



 そんな彼女らの様子を見届けると、俺はナナさんをやさしく引き剥がし、ゆっくりと涼子さんの方へと足を踏み出した。
 ポンプによる拡張は終えたのだろう、アナル栓の膨張が止まると、彼女らはガックリと芝生に突っ伏した。
 その彼女にゆっくりと歩み寄っていく俺に、支配人や他の男たちは黙って見ていた。彼らの視線を気にせず、俺は涼子さんの目の前まで歩むとそこで立ち止った。
 俺の足元には、つい先ほど気丈に振る舞っていた彼女の面影はなく。弱々しく打ちのめされた牝奴隷の姿があった。

「ふッ……すっかり牝奴隷らしくなったじゃないか」

 芝生の上に突っ伏し、俯き苦悶の声を上げ続ける涼子さんを見下ろし、俺は口元を綻ばせた。
その俺の声に、涼子さんは肩をビクッと震わせた。そして、恐る恐るという感じで、彼女はゆっくりと顔を上げていく。 視界を狭められ、外部からは彼女の瞳を見る事も叶わぬ全頭マスク越しでも、彼女と目が合ったのが俺にもわかった。

 「あ、あぁぁ……」

その途端、彼女は身体をプルプルと震わせ、恥ずかしげに拘束された身を竦ませた。
 そんな彼女を俺は冷めた目でジッと見下ろしながら、ゆっくりと口を開いた。

「で……いつまで、そうやって寝てるつもりだい? 約束しただろう?」

 その途端、彼女がハッとしたように再び俺を見つめた。そして、ジッと俺を見つめていたかと思うと、震える四肢を動かし、まるで、生まれたての子鹿のように、必死に立ち上がろうとする。

「あぁ……いい子だ」

 そうして、苦労しながらも四肢でしっかり立ち上がった涼子さんに俺は満足そうに微笑んだ。彼女の目の前で片膝を着き、彼女の顔を覗き込むと、そっと全頭マスクに包まれた頭を優しく撫でた。

「約束通り、よい奴隷になれているよ」

 俺のその言葉を聴いた途端、彼女が肩が震えた。ブルブルと身体を震わせる涼子さん。それは便意の為だけのようには、俺には思えなかった。
 そんな涼子さんを俺は愛おしくなり、ギュッと頭を抱え込んで胸に押し付けると、彼女は甘えたように頬を摺り寄せてきた。

「だから、もっと立派な牝奴隷になれるように、ちゃんと躾けてもらうんだぞ」

 俺は口元をグッと歪めると、支配人にも聞こえるよう、そう言い放った。その言葉に、涼子さんの動きがピタリと止まるが「俺も、ちゃんと約束は守るから」という俺の小さな囁きに、彼女は俺の胸の中で小さく頷くのだった。
 
 
 


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