2012年06月10日

ギャル農業:有機野菜集荷販売業の石井さんが”仕掛ける”TV作戦

6月10日 How  are  doing

有機野菜の集荷販売業・石井吉彦さんが“仕掛ける”TV作戦について書きます。

TV局は「テレビ東京」。第1回目の放送は68日午前1時~1時半。これから

毎週金曜日の早朝その時間の放映です。新聞のテレビ欄では「ハロ!さと農少女」と

あり、画面には「ハロー!SATOYAMA ライフ」と出ました。

 「ハロー!プロジェクト」というタレント軍団の(?)ギャル6人が千葉県成田市

の石井家の畑で1年を通して野菜作りを体験し、その野菜を使い料理を作って食べ

て楽しむという番組です。農業体験番組の先輩格「ダッシュ村」のギャル版。

 石井さんは全国から有機野菜の集荷をし主に関東地区のスーパーや個人客に販売、

月商2500万円を上げていたところ東電福島第一原発事故の影響により、関東地区

で生産した野菜が売れなくなり、1000万円まで販売高を落とし、失地回復に頭を

悩ましています。そのことは先日、当欄で書きました。

その対策の1つに考えたのが、石井さんの両親が50年も有機無農薬農法で野菜

作りをしている成田市郊外の畑を利用しての、メディアへの、都会人の農業体験の

話題提供でした。

アンテナを高く立てていると、「ハロー!プロジェクト」のメンバーに石井さんの

知り合いがいて、テレビ東京での番組化の話が進みました。そして、番組担当者の

ハートを捉え、年間放送が決まったといいます。

よかった!! 石井さんは有機栽培を志す農家を資金面も含めて支援しつつ集荷

販売事業をし、「有機」の普及に本気で取り組んでいます。その姿勢に感動し、彼を

ずっと(もう20年ほどになりましょうか)応援してきましたから。

 

 さて第1回目の番組です。若い6人のギャルが石井さんの両親とともに、両親が

(石井さん自身もときごき)耕している畑へ行きます。3月下旬のことでした。

畑の土は見るからにフカフカです。菜の花が満開。「食べてみて」と石井さん。

「生で食べられるんですか」なんて言いながらみんながトライし「ちょっと苦い」。

次にネギを試すと「あまーーい」と口にした途端、「辛い辛い」と。農業体験とい

うか、畑に入るのさえ初めてという子ばかりのようで、感激の仕方がいかにも新鮮

です。長靴姿も初々しい。年間を通し、月に何回か畑に通って野菜作りをする覚悟

が固まっているのかどうか・・・否、間違いなくそれを楽しみにしているのでしょう。

そんな雰囲気が伝わってきます。

 光井とか中島とか、飯窪などとおたがいの名前を呼び合っています。番組の後で

HPを見て確認しましたが、ファンがいっぱいのタレントのようです(書き込みも

いっぱいでした)。

 昼食は、近くの石井さん宅へ行き、石井さんの奥さんが手作りした小松菜の漬物

を巻きつけたおにぎりや、小松菜を豚肉で巻いた鍋料理を、みんなでつつきました。

「美味しい、美味しい」と感嘆の声を上げて。

 午後、ホウレンソウと小松菜の種を蒔く畝作りに挑戦です。「畝ってなあに?」

と素朴な質問をしながら、鍬を使って慣れない手つきで畝を作りました。石井さん

の母・喜美枝さんがニコニコ顔で模範を示す、若々しい姿が印象的でした。

 次回は、ホウレンソウと小松菜の種蒔き――との番組予告がありました。

 15日(金)。未明だけれど、見るぞ――としっかり予定しております。

 

深夜の放送なので目立ちにくい番組ですが、「ハロー!プロジェクト」はボクが

知らないだけで、人気は高いようなので、番組はヒットするかもしれません。

ギャルたちが野菜作りに挑む姿はとても新鮮でしたし、何がヒットするか分か

らない時代ですから。番組の力で「石井さんの野菜」の人気が高まり、原発事故

の風評被害を吹き飛ばし,彼の事業が再び輝きを取り戻すことになればいいなあ、

と思っています。同時に、深夜族の若者が番組を通し、「農と食」に対する関心を

深めてくれたらいいなあと。         (610 宮崎記す)

 



shoku_noh at 15:50│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!理事長発ほぼ毎日ペンとパン 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字