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【原発再稼働】定まらない政府の判断、他の再稼働にも悪影響
2012.6.16 20:31
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福井県側はこれに反発し、再稼働に向けた安全確認などの手続きを一時“凍結”。野田首相が今月8日の記者会見で「原発を今止めては日本社会は立ちゆかない」と原発の必要性を明言し、事態は打開されたが、再稼働は政府が当初想定した5月上旬から大幅に遅れることになった。
政府は今回、原発の必要性を明確に認め、大飯原発の再稼働を決断した。電力不足という現実を直視した当然の判断だが、かたくなに「脱原発依存」を進めた菅政権からすれば、大きな政策転換といえる。
だが、枝野経産相はこの日も西川知事と会談した後の会見で「中長期的に原発依存から脱却する方針は変わらない」と強調、脱原発依存を継続する姿勢を改めて示すなど、政府の迷走は続いている。
こうした政府の姿勢は、他原発の再稼働に禍根を残すことになりかねない。
大飯3、4号機に次ぐ再稼働が見込まれる四国電力伊方3号機を抱える愛媛県の中村時広知事は14日、「(政府の姿勢や閣僚の発言に)整合性が取れていない時期があった」と批判。こうした声が強まれば、再稼働に地元の同意を得るのは難しくなり、電力不足が慢性化する恐れもある。政府は一刻も早く、将来にわたる原発の必要性を明確に示す必要がある。(渡部一実)
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