大飯原発:フル稼働は7月24日 夏の電力綱渡り
毎日新聞 2012年06月16日 14時17分(最終更新 06月16日 14時38分)
再稼働決定で政府が懸念しているのは、関電管内の家庭や企業の対策が緩み、節電が想定通り進まなくなることだ。フル稼働後の節電目標を公表しないのもこのためだ。経産省幹部は「関西は計画停電を経験しておらず、節電してくれるかわからない。7月2日から節電をしてもらう必要がある」と、節電状況も見たうえで新たな節電目標を立てる方針だ。
再稼働後も、関電管内では計画停電の準備は継続される。資源エネルギー庁によると、大規模な病院、鉄道や空港などは計画停電になっても電力を供給し、人工呼吸器利用者は事前に計画停電区域外に移動してもらう準備を進めているという。【丸山進】