大飯原発:「安全を最優先に」関電社長記者会見
毎日新聞 2012年06月16日 13時27分(最終更新 06月16日 13時38分)
関西電力の八木誠社長は16日、大阪市北区の本店で記者会見し、政府が大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転再開を決定したことについて、「安全を最優先に一歩一歩慎重に再稼働を進めていきたい。原子力は大変重要な電源だ。安全の取り組みに終わりがないことを肝に銘じ、徹底的に資源を投資する」と述べた。そのうえで、「立地地域をはじめ、広く社会の不安解消に全力を尽くす」とした。
また八木社長は「3、4号機の再稼働だけでは1年を通じてみるとまだまだ厳しい。(火力発電での代替など)燃料増も含めて厳しい。安全が確認されたプラント(原発)は再稼働をしてほしい」と述べた。
さらに関電は燃料費の増大で大幅赤字となっていることから、電力料金の値上げについて「今後の状況いかんでは(料金値上げの)選択肢も考える」と述べた。
電力を順番に止める計画停電については、「万が一に備え、検討を進めて6月中旬までに公表する」と述べた。【新宮達、安藤大介】