大飯原発:電力供給まで6週間 長期停止でごみ除去必要
毎日新聞 2012年06月16日 12時31分(最終更新 06月16日 13時19分)
これらに問題がなければ、挿入されている制御棒を徐々に抜き、核燃料を臨界(核分裂が継続する状態)にする。核分裂で出る熱を利用して水を蒸気に変え、タービンを回し発電が始まる。関電は「通常より入念に準備したい」としており、作業開始から発電までに約3週間、さらにフル稼働までに4〜5日かかるとみている。2基あるので6週間になる。
Q 2基の作業を同時並行で進められないのか。
A 配管や弁の確認には、補助ボイラーを起動し、発生した蒸気を配管に通して異常の有無を調べる。だが、補助ボイラーは3、4号機共用で1台しかなく、一度に作れる蒸気も1基分だけのため、両号機で同時に作業を進めることができない。このため、まず3号機で準備を進めて3週間かけて、安定的にフル稼働で運転できるかどうかを確認する「調整運転」まで持って行き、次に4号機の準備に移る。送電開始後は、「調整運転」を約1カ月行った後に「営業運転」に移行する。
Q 国の関与は?