韓国サムスン・ディスプレー、停電で生産ラインが一時止まる

2012年 06月 15日 15:43 JST
 
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[ソウル 15日 ロイター] 韓国のサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)傘下のサムスン・ディスプレーは、薄型パネルを生産する4ラインが前日、停電のため一時停止したと発表した。一定の損失が発生する可能性がありそうだ。

生産ラインが停止した時間はわずかに10分間だが、短い停止時間でもパネルの不良を引き起こすことがある。

匿名のあるアナリストは「停電中に生産過程にあったパネルの約70%が不良品となるため、サムスンは損失を公表しなければならなくなるかもしれない」と述べた。

サムスンは、生産の60%が回復し、15日にもラインはフル生産に回復する見込みだとしている。

影響を受けたのは主にテレビ向けの大型パネルやコンピューターのモニターで、販売や世界の液晶ディスプレー市場に大きな影響を与えることはなさそうだ。

ソウル南西の湯井工場はサムスンにおける最先端の液晶ディスプレー生産ラインを持っており、被害を受けた4ラインを合わせた生産能力は月間32万パネル。

親会社のサムスン電子は4月、赤字が続きの薄型パネル事業を切り離し、主にハイエンドのスマートフォン(高機能携帯電話)に使用されている将来有望なAMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)パネル事業と統合した。

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