独立型社会福祉士事務所

特定非営利活動法人 ほっとポット

 ほっとポットは
 生活に困窮されている方々の地域生活について
 社会福祉士等が相談・助言・調整等を行う専門職団体です。






■日本社会福祉士会 独立型社会福祉士名簿登録事業所
■社会福祉法 第2種社会福祉事業 届出事業者
■埼玉弁護士会 社会復帰支援委託援助制度による
 指定施設(2個所)の事業者
■法務省 緊急的住居確保・自立支援対策 自立準備ホーム受託事業者


 


ほっとポットの活動内容

わたしたちは、主に次のような活動を展開しています。

1)無料低額相談(第2種社会福祉事業:さいたま市届出事業者)
2)社会福祉士による支援付き住宅の提供
3)緊急一時シェルターの提供
   (埼玉弁護士会社会復帰支援委託援助制度指定施設/法務省自立準備ホーム)
4)ほっとサロン・食事会
5)人づくり(教育研修・社会啓発等)



1) 無料低額相談 (社会福祉法第2条に基づく第2種社会福祉事業:さいたま市届出事業者)

      

生活上のさまざまな悩みに対して、わたしたち社会福祉士が専門的・総合的に相談をうかがいます。相談にかかる費用は無料です。収入がなく生活に困っている、家がなくて路上生活をしている、借金がある、病気や障害を抱えているので生活が大変など、お気がねなくお話しください。

また、住居喪失状態に陥っている方の中には、精神、知的・身体に障がいを持つ方も多くいらっしゃいます。そういった方々に対し、私たちは「障害福祉サービス」についての生活相談(例えば、各種障害者手帳の取得や自立支援障害区分認定の支給申請手続きに関する相談・助言等)も行っております。


  *なお、当サービスは、社会福祉法第2条第3項第1号に基づく第2種社会福祉事業です。



2) 社会福祉士による支援付住宅(グループホーム等)の提供

  

住む家がなく困っている方(野宿生活やネットカフェ生活を強いられている方)や、ひとり暮らしが不安な方に対して、地域(主にさいたま市内)で空き家になっている一軒家を法人が借りあげ、私たち社会福祉士による定期的な巡回訪問や支援サービスとセットで、その1部屋(個室)または1戸を低家賃でお貸ししています。

●礼金・敷金などの初期費用はなく、保証人も必要ありません。小規模で家族的な雰囲気を保ちながら、プライバシーが確保された安心した住環境となるように努めています(集団部屋ではなく、すべて個室です。1戸あたり4名程度で、それぞれ個室への入居になります)。
●入居にあたっては、十分な説明と同意の上、個別の支援計画を作成し、支援目標を設定します。また、支援付き住宅には定期的に(ほぼ毎日)私たち社会福祉士が巡回訪問し、支援計画にもとづく自立のための生活サポート(通院や障害認定、食事や健康管理の助言、就労・就活支援、悩み相談等)を幅広くおこないます。その際には、地域の民生委員さんやケアマネジャーさん、社会福祉協議会などとの連携に努めています。
●これらの支援の結果はすべて丁寧な記録として蓄積し、支援計画は定期的に見なおします。支援計画はほっとポット全スタッフ出席によるケース会議にて定期的に話し合われ、方向性や目標を議論します。会議の結果はもちろん本人にも説明をし、同意を得ることとしています(こうした支援を「ソーシャルワーク」と呼びます)。
●当法人は、実際の支援についてこれまで必要に応じて外部理事である大学教員などからご助言をいただいてきました。これに加えて、職員自らが積極的に外部で独立開業している社会福祉士の先輩方をはじめ、弁護士さんなど各方面でご活躍の専門職の方へ適宜ご助言・ご指導などをいただけるよう、サポーターもしくはスーパーバイザーとして機能する「外部アドバイザー体制」を整えています。
●なお、ほっとポットスタッフは、夜間および休日を含む365日・24時間対応する直通電話を携帯しています。緊急時はすべての住宅に5分から30分以内にスタッフが駆けつけることのできる体制を整えています。住宅はすべて火災保険加入済みです。また支援付き住宅への入居は、おおむね1年を目安とし、民間アパートでの自立生活や社会福祉施設など、それぞれの可能性を見きわめた上で自立を促していきます。

ほっとポットでは、この支援付き住宅について、個室グループホーム型を15棟(64室)を用意しています。いずれもすべて個室で、スタッフによる巡回訪問と緊急対応の体制が整っています。(すべてさいたま市内・2012年4月1日現在)



3) 緊急一時シェルターの提供
   (埼玉弁護士会 社会復帰支援委託援助制度指定施設/法務省自立準備ホーム)


 

貧困を背景として罪を犯した方が住居を喪失していた場合、当法人が運営する緊急一時シェルター(法務省自立準備ホーム)を提供し、30日間一時的な居所の提供をおこないます。また、埼玉弁護士会による社会復帰支援委託制度にもとづき、被疑者・被告人段階から当法人の社会福祉士を警察署等に派遣し、社会福祉制度等の助言・生活相談・緊急一時シェルターの説明をおこないます。
さらに、入所が決定された方につきましては、生活を立て直す上で必要となる福祉制度に関する説明・福祉事務所への調整をおこないます。また、各種社会福祉制度の利用にあたってご本人が「一人では不安だ」「役所は専門的でよくわからない」といった状況の方には当法人の社会福祉士が同行することも可能です。入居中は、更生支援(弁護士との連携による)のサポートをおこないます。24時間対応する直通電話を用意し、深夜・休日でも緊急時はいつでも5分から15分以内にスタッフが駆けつけます。
(詳細はこちらもご覧ください)


4) ほっとサロン・食事会

  

サポートホームやアパートを利用されている方々が気楽に立ち寄れる「サロン」を開設し、また毎月1回の「食事会」(芋煮会、鍋大会等)や年中行事などをを開催しています。
もちろん、サロンには地域住民の方々やほっとポットを支援してくださる方々、ボランティアさんらも立ち寄り、様々な方が自由に出入りしながら交流や情報交換、仲間づくりがおこなわれています。サロンには、お茶やお菓子、マンガなどもあり、仲間とともにくつろぎ、団らんできます。


5) 人づくり(教育研修、社会啓発等)

   

次世代の福祉社会を担う人材を育成するために、とくに社会福祉を学ぶ学生さんやボランティアの受け入れ、また社会福祉士養成のための実習生受け入れに力を入れています。(2012年6月現在、職員2名が社会福祉士実習指導者講習会を受講済みです)。
また、貧困問題や社会福祉制度の課題などをテーマに、講演会・研究会・研修会・イベント等に参加させていただき、発言や政策提言をおこなっています。社会福祉士会、弁護士会、司法書士会、更生保護協会などの研修講師、大学や専門学校での講義・講演等もやらせていただいています。

 

*ほっとポットの活動内容についてさらに詳しく知りたい方は「定款」「事業報告」「財務報告」等をご覧ください。