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免疫機能ないクローンブタ開発6月14日 7時8分
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再生医療の研究や新薬の開発に生かすために、つくば市の研究機関などのグループが人の臓器や細胞を移植しても拒絶反応が起きないよう免疫機能のない実験用のクローンブタを作り出すことに成功しました。
免疫機能のないクローンブタを開発したのは、つくば市にある独立行政法人「農業生物資源研究所」や民間企業などでつくる研究グループです。
研究グループはブタの細胞の遺伝子を操作し、その細胞をもとにクローン技術を使って免疫機能のない実験用のクローンブタを作り出すことに成功しました。
研究グループでは最終的にはリンパ球をなくすことで、ヒトの臓器や細胞を移植しても拒絶反応が起きないブタを作り出すことにしています。
これまでは実験用のマウスで成功例がありますが、ブタを利用すれば、ヒトのiPS細胞を使った人工臓器を直接移植して安全性を確かめることができるほか病気の抗体を探す実験なども可能となり、再生医療の研究や新薬の開発に生かせるということです。
「農業生物資源研究所」の大西彰ユニット長は「将来的にはヒトの細胞を移植できる状態をつくり出し、医療の発展に役立てたい」と話しています。
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