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河川の排水 新たな規制を検討へ
6月14日 18時36分

河川の排水 新たな規制を検討へ
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利根川水系の水道水から国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で、原因となった化学物質は毒性が比較的弱いことから排水などに法的な規制がなかったことを受けて、環境省は、14日、専門家などによる初会合を開き、新たな規制を設ける方向で具体的な検討を始めました。

利根川水系の浄水場の水道水から国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出された問題では、埼玉県の化学メーカーが「ヘキサメチレンテトラミン」という化学物質を含む廃液の処理を、成分を正しく伝えないまま群馬県の業者に委託した結果、十分な処理がされないまま川に排出され、浄水場で塩素と反応してホルムアルデヒドが生成されたとみられています。
しかし、ヘキサメチレンテトラミンは、比較的毒性が弱いことから工場排水の規制の対象ではなく、廃液の成分を詳しく伝えていなくても廃棄物処理法や水質汚濁防止法には違反しないということです。
14日に開かれた環境省の専門家などによる初会合では、ホルムアルデヒドを生成させる物質についての新たな規制や、廃液の成分が適切に処理業者に伝わる仕組み作りなどを検討することを確認しました。
会合では、来月下旬をめどに報告書を取りまとめ、環境省が具体的な規制を決めることにしています。

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