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福島 相馬市沖合で検査の漁
6月14日 20時47分

福島 相馬市沖合で検査の漁
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原発事故の影響で、自粛が続く福島県沿岸の漁の再開を検討するために、相馬市の沖合で放射性物質の検査のための漁が行われ、対象の3種類の魚介類が水揚げされました。

この漁は、原発事故以来自粛が続いている福島県沖の漁の再開を検討するため、福島県漁連が初めて行いました。
6隻の漁船が出て、14日早朝から、福島第一原発から北東に50キロ以上離れた相馬市の沖合で漁を行い、14日夕方、相馬市の松川浦漁港に続々と戻りました。
水揚げされたのは、これまでの調査で放射性物質の量が基準値を大きく下回っている「ヤナギダコ」「ミズダコ」それにツブ貝の一種の「シライトマキバイ」で、合わせて660キログラムです。
14日にとれたタコと貝は、販売は行いません。
漁協は、生の状態とゆでて加工した状態で、放射性物質の検査を行うことにしています。
検査で問題がなければ、福島県漁連は、今月20日にも同じ海域の3種類の魚介類に限って、販売を目的とした漁を試験的に始めたいとしています。
地元の相馬双葉漁協の南部房幸組合長は「期待と不安の両方があるが、何とか一歩を踏み出せたという思いです。自粛が続き、若い漁業者の漁業離れが心配されるので、少しでも前進するところを見て、踏みとどまってくれればと思います」と話していました。

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