サムライ浪人の日記

2012-06-03

映画−私が、生きる肌

バンデラス主演のサスペンス系スペイン映画。

優秀な科学者が異父兄弟の弟に妻を寝取られ、その妻は事故で全身重度の火傷を負い自殺、それを見た幼い娘も精神を病み、成人間近で無理やりやられそうになり、完全におかしくなってやはり自殺してしまう。

ここまででも結構ドロドロしているが、この先は全く予想できない展開だった。予告を見た段階では、妻を亡くした夫が、その身代りに整形手術で妻そっくりの女性を作り出すというものと思っていたが、なんとそのレイプしかけた男性を誘拐監禁し、性転換と整形手術を自ら施し囲い込むなんて、奇想天外もいいところ。これには全く驚いた。実際美しい女優が演じているので、一瞬ありかなとも思ったが、やはり現実世界では自分が無理やり手術した元男性を愛し始めるなんて無理だと思う。

一方で、性転換されてしまった男性の立場から見ると、ここまで綺麗に生まれ変わると、ちょっと目覚めちゃうかもなとも思ったが、やはりそれもないよね!?

この映画はこの奇想天外なストーリーが最も優れた点だと思う。

映画−ロボット

BOLLYWOODには珍しく34億円の製作費をかけて、世界で100億円以上の売り上げを上げた特撮満載の映画。主演男優は踊るマハラジャの人、主演女優は元ミスインターナショナル。女優はさすがに美人だったが、なぜインドではあんな中年男性がああゆうアクション映画でも人気があるのかは不思議。

ストーリーは天才科学者アンドロイドを発明し、より人間に近づけるために感情を持たせたら、自分の彼女に惚れてしまい、彼女を略奪するためにアンドロイドが暴走してしまうという話。

最新のCGやVFXが満載で驚いたが、その使い方には独創性があると同時に、従来のインドらしさもありどこか滑稽でもある。また、例のごとく突然シーンが砂漠のオアシスなどに飛んで、大勢で歌って踊りだすというインド映画の十八番は外していない。

かといって、人間性の裏返しで存在する暴力性も描き出しており、メッセージ性も備えている。

トータル3時間弱とまた長い映画ではあるが、その間飽きさせずに十分楽しませてくれた。BOLLYWOODの夜明けかも知れない!?