誤認逮捕:埼玉県警が住居侵入容疑と誤認、会社員に謝罪
毎日新聞 2012年05月18日 20時40分
埼玉県警は18日、同県東松山市内の20代の男性会社員を誤認逮捕していたと発表した。何者かに侵入されたアパートの部屋から会社員の指紋が見つかったため、4月12日に住居侵入と窃盗未遂の容疑で逮捕したが、会社員は部屋探しの際に不動産業者と一緒に入っていたことが判明。県警は逮捕から6日目の同17日に会社員を釈放して捜査を継続したが、今月17日に無関係と結論づけ、謝罪した。
県警によると、同市内のアパートで1月下旬、1階に住む男性方の窓ガラスが割られ、室内を荒らされる事件があり、採取された2個の指紋のうち一つが会社員の指紋と一致したため逮捕に踏み切った。しかし男性は「全く身に覚えはない」と否認。その後、昨年10月下旬に不動産業者と部屋を内覧した事実が判明した。
捜査員はアパート住人への聞き込み捜査をしていなかったといい、県警は「関係者に対し深くおわび申し上げる。同種事案の再発防止に向け一層指導を徹底する」とコメントした。【田口雅士】