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【芸能・社会】

T−BOLAN 13年ぶり再結成 10月から16都市で全国ツアー

2012年6月15日 紙面から

 「離したくはない」などのヒット曲で一世を風靡(ふうび)した4人組ロックバンド「T−BOLAN」が、1999年の解散以来、13年ぶりに再結成されることが14日、分かった。10月から「“BEING LEGEND” Tour 2012」と題した全国ツアー(16都市18公演)を開催。同じ事務所に所属し、一緒に「ビーイング・ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした「FIELD OF VIEW」「B.B.クィーンズ」「DEEN」ら伝説のバンド3組と初めて豪華競演し、90年代の音楽シーンを再現する。

 99年12月。約4年間活動を休止したまま、T−BOLANは解散した。原因は、95年にボーカルの森友嵐士(46)が原因不明の心因性発声障害を患い、歌う際に声が出なくなったことだった。

 同年3月26日に森友がドクターストップを押し切って開催した大阪でのツアーファイナルが最後のステージ。その後ファンに直接別れを告げることなく、シングル・アルバムの総売り上げが1700万枚を誇るモンスターバンドは消えた。

 失意と焦燥に苦しみながらも森友はリハビリを重ねて徐々に声を取り戻し、09年にソロとして音楽活動を再開。同年12月に東京・渋谷のC.C.Lemonホール(現渋谷公会堂)で開催した無料の復活ライブには、T−BOLANのオリジナルメンバー全員が祝福に駆けつけた。

 地道に音楽活動を続けているメンバーもいれば会社員になった者も。それぞれの道を歩んでいた4人は、昔話に花を咲かせるうち、「再結成」への機運が徐々に高まっていった。

 さらに森友は、東日本大震災の被災地でボランティア活動に参加するたび、T−BOLANの根強い人気や、復活を望むファンの熱い思いに気付かされた。

 「やるならデビュー20周年を迎えた今しかない!!」。意気投合した4人は今年に入ってからリハーサルを開始した。森友は「4人それぞれに13年の月日が流れているけれど、音を出すことで、僕たちは時間の流れを飛び越えて、ひとつになれる喜びを実感しています」としみじみ。

 「スタジオで音を重ね合うたび、T−BOLANというエネルギーを、T−BOLANというその色を、改めて強く強く感じています。鮮明な勢いと心ににじむメロディー。T−BOLAN、再結成します。皆さんにお会いできる日を楽しみにしています」と力強いコメントを寄せた。

 ♪サヨナラから始めよう もう一度 やり直すために−。名曲「サヨナラから始めよう」の歌詞の通り、苦い過去への「サヨナラ」とともにT−BOLANの新たな伝説が始まる。ツアーは10月4日のハーモニーホール座間(神奈川)からスタート。11月2日、愛知県芸術劇場などを経て同29日、大宮ソニックシティ(埼玉)でファイナル。

▼T−BOLAN 森友嵐士(ボーカル)、五味孝氏(ギター)、上野博文(ベース)、青木和義(ドラムス)からなる4人組ロックバンド。1991年7月、シングル「悲しみが痛いよ」でメジャーデビュー。以降、「離したくはない」「Bye For Now」「マリア」などの数々のヒット曲を生み出した。活動休止中の96年に発売されたベストアルバム「SINGLES」はミリオンセラーに。

 

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