枝野幸男経済産業相は15日の閣議後会見で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が再稼働した場合でも、7月2日から関電管内で始める15%の節電について「少なくとも直ちに見直すことはない」と述べた。再稼働の状況に関わらず、当面は節電を予定通り進める方針を示した。
枝野氏は、再稼働した大飯原発が一定の出力を得るまでに時間がかかることや、不具合などによる一時停止のおそれがあることなどを挙げ、「スムーズに発電できる状況にならなければ、節電の目標を変えることはできない」とした。
ただ、大飯原発が2基とも最大出力に達すると、関電管内でピーク時に不足する分とほぼ同じだけの電力を生み出せる。実際には1基ずつ動かすことになるため、2基とも順調に稼働した段階で、節電目標を15%から5〜10%程度に引き下げる方針だ。
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート