IGF総帥・アントニオ猪木(69)が、〝闘魂代行〟として野獣・藤田和之(41)、暴走王・小川直也(44)の2人を指名する考えを明かした。中国大会をはじめとするグローバルな活動に忙殺される猪木は「ウチも5周年。変換をしないと」と大改革に着手。猪木中心の興行システムからの脱却を図り、藤田と小川を新たなかじ取り役に抜てきするという。
ニューヨークの自宅に出発する前、都内で会見した猪木は「俺が出なくても仕切れるような興行の体質が早くできれば。俺がタッチすれば超満員にさせる。そうじゃなくて、彼らの一本立ちをやっていく。今年のテーマはそこになる」とIGFの改革に着手することを明言した。
旗揚げ5周年を迎え、IGFは日本人選手も成長し、安定した収益を上げている。しかし、肝心要の猪木がここにきて多忙を極めている。
7月には上海国際武術博覧会(7~12日、上海オリエンタルスポーツセンター)で中国旗揚げ戦を行う。この日も「できれば最高メンバーで。ちょっと早めに乗り込んでもらって」と意気込み、最強布陣の投入を予告した。
またパキスタンやインドでも興行計画が具現化し、来年はブラジルで「ジャングル・ファイト」10周年大会を予定。さすがの猪木も体がいくつあっても足りない状態だ。
その上、国内では興行数を増やす方向で調整しており、今後、猪木が不在なケースも十分想定される。問題は猪木がいないとき誰が代わりを務めるかだが、猪木は藤田と小川の名を挙げ、大役を任せる考えを示した。
まず藤田については「発想が変わってきた。せっかく格闘技も(プロレスと)両方、経験持ってる。もうちょっと運がつけばまた復活できるよ」と高く評価した。一方、小川については戦線離脱中であることから「俺が直接話してないから誰かがやってくれれば」と前置きしつつも「小川にしても役割があると思う」と奮起を促した。
来年古希を迎える猪木にとって、後継者問題は悩みの種。「最後の花を咲かせて、新しい花も咲かせてくれれば」と経験豊富な2人に競わせることで、次世代体制の基盤づくりを進めていく。
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